Web Fulongトップページレースハイライト特集クローズアップ連載サイトマップ
連載

兵庫ゴールドトロフィー〜川崎記念(第32回)

兵庫ゴールドトロフィーJpnIII



 トーセンブライトは中団5番手からの追走でしたが、ラブミーチャンがハイペースで飛ばしていただけに、位置取り的には一番いい位置を追走できたのではないでしょうか。展開もこの馬に向いていました。昨年に続いてこのレース連覇となりましたが、57.5キロとはいえ、スーニより1.5キロ軽かったのは有利でした。
 スーニも道中は楽な感じで追走して、直線でラブミーチャンを交わしたときには勝ったかと思いましたが、やはり59キロの斤量は厳しかったようです。このくらいの斤量になると、スタートでぐっと馬の腰が沈むような感じで、ダッシュがきかないときがあります。1、2着の差は、斤量の影響が大きかったと思います。
 ハナを切ったのがラブミーチャンで、テンのペースが速くなりました。直線までよく粘っていましたが、半ばで交わされてしまいました。ラブミーチャンは短いところをうまく使っていけば、これからもまだまだ期待できるでしょう。



東京大賞典JpnI



 スマートファルコンは、スタート直後はフリオーソを追いかける形で、並びかけても一気には交わさずじわじわと前に出て、単独で先頭に立ったのは2コーナーあたりでした。この馬はすんなりとハナに行くようになってから、力を発揮するようになりました。そういう意味では、柔らかく乗る武豊騎手が合っているのでしょう。この大井開催は馬場が速かったとはいえ、それにしても2分00秒4というタイムには驚きました。スマートファルコンは、いかにもダートを走るような体型をしていますね。
 フリオーソにとっては、スタート後、スマートファルコンが行くなら早めに交わして行ってほしかったのではないでしょうか。もう少し早めにハナに立ってくれれば、フリオーソは外に持ち出すことができて、もっとこの馬の力を発揮できる展開になっていたかもしれません。ゴール前ではじりじりとスマートファルコンとの差を詰めてきてはいるのですが、今回は相手がいかにも強いレースをしました。負けはしましたが、この2頭の力は抜けています。
 バーディバーディはフリオーソの外に併せる形で3番手からでした。最後はフリオーソに差をつけられての3着でしたが、ここに来てだいぶよくなっていると思います。



川崎記念JpnI



 フリオーソは、それほどスタートは速くはないのですが、じわっと行って先頭に立ちました。こうなると、さすがに力の違いははっきりしていますから、誰も競りかけては来ません。すぐうしろに中央勢が追走しましたが、完全にフリオーソのマイペースで、気持ちよく走っています。昨年レコード決着の2着のときより1秒6も遅いタイムでしたが、テスタマッタが取消してグレード実績のある馬がいなかったので、タイム的にはこの程度でしょう。それにしても7歳でこのレースぶりですから、たいしたものです。
 メイショウタメトモはフリオーソの直後、3番手を追走しました。中央勢の中でも一番楽な感じで走っていました。ボランタスに一旦は交わされましたが、直線で差し返す余力がありました。今後重賞で何度か揉まれれて、ペースに慣れてくればさらに力をつけてくるでしょう。
 ボランタスは、3〜4コーナーで2番手に上がって、そのまま粘るかと思いましたが、直線では案外伸びませんでした。それでもこの馬のレースはしたと思います。



佐々木竹見(ささきたけみ)
NAR地方競馬全国協会参与。地方競馬通算7,151勝という世界歴代6位(当時)の勝ち鞍を挙げ、2001年7月8日に騎手を引退。
 現在は地方競馬教養センターなどで後進の指導にあたる。
Back Number

オススメの逸品 佐々木竹見の見解 気になるあの馬は… REWIND 90s