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連載

第23回 2010年7月9日(金) ラーメンなど(水沢競馬場)

水沢競馬場
丸大食堂 ラーメン(500円)など

テシオ編集部 松尾康司

 高知競馬場を訪れたのは何年ぶりだったろうか。少なくても20年以上前だと思うが、今年5月、久々に高知競馬場へ行った。第1回福永洋一記念の創設を耳にし、いても立ってもいられなくなった。
 福永洋一さんは俺らの世代からすれば“超”のつくスタージョッキー。エリモジョージ、ハードバージのカセット(古!)を擦り切れるほど何度も何度も聞いた。洋一さんに関する本、雑誌もむさぼるように読んだ。
 5月10日、竜馬空港に降り立ち、日本はつくづく広いなぁと痛感した。空気の暖かさが違う。岩手からだとなおさらだった。
 各地の競馬場を訪れる楽しみの一つは、この連載のように競馬場ならではの旨いもの。到着後、ひと段落したあと、さっそく高知競馬の実況アナウンサー・橋口さんがお奨めする豚串を食べてみた。
 お店の人にタレと塩のどちらがお奨めですか? と聞くと、塩が評判いいですよ―と即答。迷わず塩を食べたら、うまい。そうなるとタレ味も食べてみたくなるのが好奇心の塊、私。結局、塩、タレ、塩と3本も食べてしまった。これぞ至福のとき。
 夜、地元ジョッキー、橋口さんらといっしょに食べた“本場”かつおのたたきも最高だったなぁ。

 岩手の旨いものの定番は水沢競馬場がホルモン(500円)、盛岡競馬場はジャンボ焼き鳥(400円)。この二つが競馬場を訪れたファンの通過儀礼となっている。
 ホルモンはこんにゃく、ホルモンをじっくり煮込み、最後にネギ。長爪楊枝で突っついて食べるのが、競馬場の風景に馴染む。焼きおにぎりとセットがお奨めだ。
 ファンが足しげく運ぶのは、入場正門に最も近い水沢食堂。“500万え〜ん”の値段に驚かないでほしい。

 あと、今年発見したのが丸大食堂、ぬるめのラーメン(500円)。
「腹が減った。麺が食べたい。でもパドックも見たい、レースも見たい。馬券検討する時間がないっ!」とか、通常のラーメンをあせって食べたら、口の中を軽いヤケドしてしまった人。あとは猫舌なので熱いのは苦手―の方は是非。
 食べる前、ぬるいラーメンが本当に旨いのか半信半疑だったが、意外にいける。アッサリしょうゆ味が好きな人なら気に入るかもしれない。

 ジャンボ焼き鳥は、その名のとおりビッグでジャンボな焼き鳥が串に刺さっている。馬を真剣に見ていると、香ばしいにおいがパドックを強襲。もちろん風向きによるが、それにつられて屋台村へフラフラ。
 マイカー通勤ゆえ、悲しいかなアルコールはご法度だが、ビール片手にジャンボ焼き鳥をガブリ食べると、最高のときを過ごせる。
 かつて全国三十場の競馬場で実況したアナウンサー・蘇武直人さんが、競馬中継で盛岡へ来ると毎回、ジャンボ焼き鳥を指名する。テレビ局が用意してくれた弁当など目もくれずに。
 ご存知の方がいるかもしれないが、蘇武さんの“食”に対するこだわりと貪欲さは半端じゃない。時にまずいと店の人を怒ることもある。そんな蘇武さんがジャンボ焼き鳥を誉めるんだから、味は間違いない。多分。

 現在、岩手競馬はMSS(みちのくサマーサミット)真っ最中。昨年好評だった岩手競馬応援団“馬ふゅーむ”がメンバーチェンジ。
 “馬ふゅーむSeason2(仮)”は矢部美穂さん(競馬に造詣が深い、アイドルタレント)、ふじポン(岩手競馬LOVEな、岩手のアイドル)、小川恵子さん(岩手県内にて活動中の、歯科女医兼タレント)で新ユニットを組み、この結成を記念して特製ドリンクを販売する。
 3人のキャラクターにちなんだ3種類のドリンクを作るそうで販売予定はマーキュリーカップ当日(7月19日)、盛岡競馬場限定。
 プロのカクテラーが彼女ら3人をどうイメージし、どんなテイストにするのか。今からハラハラ、ドキドキ? だ。
 橋口さん。先日の高知行き、ふじポンから大ブーイングでした。“ポンも行きたかったぁ〜”って。
 いう訳で、今度はふじポンのかばん持ちでお邪魔します。よろちくび〜


※ 本文で紹介している逸品については、取材時点のものです。 その後、値段改定やメニューが変わっている場合もございます。
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