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東京スプリントJpnIII(第11回)

東京スプリントJpnIII

 ゼンノパルテノンは絶好の位置につけました。大井のこのコースでは、あの位置をとったところで勝負がついたかもしれません。この距離は初めてだったようですが、内田博幸騎手は最高のレースをしたと思います。
 ガブリンは中団のラチ沿いを追走していて、藤田伸二騎手は直線でうまく外に出しました。最後はよく伸びています。
 フジノウェーブもいい位置にはつけていたんですが、ゼンノパルテノンにさらにいい位置をとられてしまいましたからね。スタートでちょっともたついたように見えたのはやはり斤量でしょうか。道中は楽をしているように見えたんですが、斤量を背負っているだけに、最後は思ったほど伸びませんでした。
 ポートジェネラルは速い馬ですよね。このまま残ったかと思いましたが、惜しいレースでした。
 ビクトリーテツニーは、外枠だったうえに出遅れたのは厳しかったですね。スタートはうまく出たようですが、ダッシュがつきませんでした。直線よく追い込んできましたが、この距離で、あの位置からでは仕方ありません。
 トップサバトンは、ゲートはうまく出て、最後は伸びるような感じでしたが、思ったほど伸びませんでした。走りにもムラな面もあるようです。
 アグネスジェダイもいい位置にはつけていましたが、最後は伸びませんでした。年齢的なものなのか、最近はいいところがありません。
 ビクトリーテツニーの出遅れはともかく、どの馬にも不利がなく、全馬が力を出しきったレースだったのではないでしょうか。
佐々木竹見(ささきたけみ)

NAR地方競馬全国協会参与。地方競馬通算7,151勝という世界歴代6位(当時)の勝ち鞍を挙げ、2001年7月8日に騎手を引退。
 現在は地方競馬教養センターなどで後進の指導にあたる。
 
 
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