トップページレースハイライト特集クローズアップ連載サイトマップ


第12回 2009年7月10日(金) ばんばーがーなど(帯広競馬場)

帯広競馬場
カフェ・ド・ペルシュロン ばんばーがー(400円) など

競馬ブック 定政紀宏

 名古屋、笠松競馬の専門紙を発行している競馬エースの伊藤和敬氏から、ばんえい十勝の帯広競馬場を紹介して欲しいとの連絡が入り、早速、リレーコラム「オススメの逸品」の取材開始。

 帯広市内では有名な「ますやパン」が、昨年の5月に帯広競馬場1階に「カフェ・ド・ペルシュロン」をオープン。今までは、どちらかというと暗い雰囲気が漂っていた入口付近も、オレンジとホワイトの色彩によって、明るく晴れやかな空間へと変貌を遂げている。女性でも気楽に楽しめる店内は、4人掛けテーブルが8卓とカウンターが4つ。チャイルドルームも隣接しているので、ファミリーでの利用客も多い。
 販売されているものの大半が、帯広競馬場限定品だが、品揃いが豊富なのも嬉しい。そして、すべてが北海道の小麦と食材を使用されており、今では定番の「地産地消」を早くから取り入れ、質には頑なまでのこだわりを持った店である。ここで売れ筋の限定品を紹介するが、ユーモアに溢れるネーミングとお遊び的感覚の演出からは、店主の人柄が確実に伝わってくる感じ。
 
 ○ばんばーがー(400円)ハンバーグと赤スパゲティを挟んだボリュームたっぷりのハンバーガー。並外れた大きさを誇るだけに、大人の男性でも満腹感が味わえる。
 
 ○激馬ドッグ(300円)こだわりの自家製パンにソーセージを挟み、ケチャップとマスタードで味と色の調合。シンプルイズベスト。
 ○ラッキーメロンパン(150円)単なるメロンパンと思うなかれ。中にチョコチップが入っていたら大当たり!150円のドリンク1杯をプレゼントという太っ腹。子供の頃の駄菓子屋での楽しく懐かしいひとときを思い出されるかも知れない。馬券を買う前の運試しに買うファンもいるとか。大当たりが出る確率はないしょ。
 この他に、蹄鉄の形をした蹄鉄クレセント(120円)愛くるしい顔のばんばくん(120円)も好評。

 「北海道興農ビジネス」が運営している競馬場内の食堂は、1階中央で営業。昭和49年から「伝統の味」を守ってきた、正油ラーメンを始めとする色とりどり(?)のラーメン。その中では、一番人気のカレーをトッピングした元祖カレーラーメンがおすすめだが、もうひとつ語らずにおれないのが、帯広名物の豚丼。こちらは6年前に競馬場にお目見えしたが、観光を兼ねて競馬場にこられた方々には一番の人気ある品。他のメニューと比べると調理には、少々、時間がかかるものの、帯広競馬場に来たら、是非、一度は食して欲しい代物。
 
 
 
 ○元祖カレーラーメン(650円)とんこつと鶏ガラを合わせたダシをベースに醤油で味付け。カレーは2日間じっくりと煮込んで作られたもので、コクの深い味わいに仕上がっている。もちろん、カレーライス単品も絶妙だが、帯広市で製造されたコシのある麺とのコラボレーションで生まれた逸品。
 
 ○豚丼(650円)定番の帯広名物。豚は肉質が柔らかくジューシーな地元十勝産を使用。焼き上がったあと、熟成した秘伝のタレでコーティングされると、まさに生ツバゴックンもの。漂う香りだけでますます食欲が湧いてくる。一見は味の濃い印象を与えるが、決してそんなことはない。

 北海道遺産のばんえい競馬。帯広競馬場にお越しの際には、是非とも、これらの店舗にもお寄りいただき、胃も懐も大満足で、充実した一日を終えて欲しいと願っている。
 

※ 本文で紹介している逸品については、取材時点のものです。 その後、値段改定やメニューが変わっている場合もございます。
 
バックナンバーメニュータイトル

01
02
03
04