「これまで50戦くらいのレースを映像や現地で見ていますが、吐きそうなくらいに緊張します。『クインさん、頑張りや〜。無事に帰ってくるんやで』って。いつでもどこにいても、その気持ちだけですね」とhiroさん。
hiroさんは愛知在住の美人妻。笠松の女王としてひたむきに走り続けるクインオブクインに魅了され、ブログや現地観戦などを通じて熱心に応援してきた競馬ファンです。『クインさん』と、さんづけにしているのは敬意の表れだそう。
hiroさんがクインオブクインと出会ったのは、ホッカイドウ競馬のサポーターズクラブ。笠松所属馬の中に当時3歳だったクインオブクインがいて、地元でも応援できる馬ということで指名したそうです。「それまでクインさんのことは知らなかったんですが、1戦ずつ見ていくうちにすごい仔だなぁとどんどん魅かれていきました。頭を上下にする『良い意味での遊び』と言われる走りも、クインさん独特な走法で大好きです」(hiroさん)。
笠松所属として地元だけに留まらず遠征でも活躍し、その後は北海道、笠松、岩手と渡り歩き、現在は大井の荒井朋弘厩舎に仲間入りをしました。大井所属馬は大井競馬場と千葉県印西市にある小林牧場に住まいが分かれていますが、クインオブクインは後者の方。大井から車で1時間半くらいの所にある緑に囲まれたのどかな環境です(間もなく坂路がオープン)。
昨年11月中旬にやって来て、12月30日の大井の調教試験に合格。「TCK女王盃も考えましたが、元々の脚元の不安が気になったので大事を取って自重をしました。あくまでも予定ですが4月29日のしらさぎ賞(浦和・1400m)を視野に入れていこうかと思っています」と荒井調教師。
担当はカガヤキローマンなども手掛けた大ベテランの越川進厩務員。「8歳だけどやることは若いね。カガヤキローマンと似ているところ?自分をしっかり持っているっていうか、へそを曲げたら大変なところかな(笑)」(越川厩務員)。まだ新入りですが、すでに小林の女王として君臨しているご様子です。
「もう何年間も毎日クインさんを忘れたことはありません。とにかく無事に活躍して欲しいと思います。南関東は以前からファンが多くて待っている人たちがたくさんいます。私も時間が合えば応援に行って、クインさんに会いたいです」(hiroさん)。
南関東は牝馬の重賞路線が充実していることなどから、ユキチャンをはじめとした楽しみな逸材が各方面から仲間入りをしています。白目をギロリとさせながら、元気一杯に馬場を駆け回る小さな女王が、その中に登場する日ももう少し…
* 文中に登場する「hiroさん」は、本人のご希望によりハンドルネームで紹介させて頂きました。
クインオブクインの応援ブログ
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