当コーナーでは、地方競馬に関するイベントや注目レース等の気になる話題を写真と共にご紹介します。
第2回JBCレディスクラシック(重賞) 参考レース&注目馬解説
2012年11月02日
第2回JBCレディスクラシック(重賞)
2012年11月5日(月)川崎競馬場 1,600m
2012年11月5日(月)川崎競馬場 1,600m
(出走表はこちらをご覧ください)
<参考レース>
■ レディスプレリュード(12年10月4日|大井)
1着:ミラクルレジェンド4着:エーシンクールディ
5着:プレシャスジェムズ
6着:クラーベセクレタ
7着:サクラサクラサクラ
プレシャスジェムズが逃げ、エーシンクールディは控えて2番手、差なくプリンセスペスカが続き、1番人気ミラクルレジェンドは5番手から。直線を向くとプリンセスペスカが先頭に立ったが、直線半ばでミラクルレジェンドが交わし去って完勝。人気を分け合ったクラーベセクレタは、プラス15キロでデビュー以来最高の馬体重に加え、スタートでダッシュがつかず中団よりうしろからの厳しい展開となり、直線でも見せ場をつくれず6着だった。
■ オーバルスプリント(12年9月13日|浦和)
1着:アースサウンドピエールタイガーがハイペースで逃げたが、これを早めにとらえに行ったのがアースサウンド。直線ではアースサウンドが単独で抜けたものの、ゴール前では内からデュアルスウォードが迫り、さらに大外からトーセンアレスが追い込んできた。勢いでは完全にトーセンアレスがまさっていたが、アースサウンドがこれをハナ差でしのいで勝利となった。
■ TCK女王盃JpnⅢ(12年1月18日|大井)
1着:ハルサンサン3着:プレシャスジェムズ
プレシャスジェムズが逃げ、カラフルデイズ、ウェディングフジコと続き、直線を向くとこの3頭が横一線に並んでの競り合いに。その3頭から真ん中のカラフルデイズが抜け出しかけたところ、道中は好位のラチ沿いでじっとしていたハルサンサンが外に持ち出されてゴール前で一気に迫ると、カラフルデイズをアタマ差とらえて勝利。プレシャスジェムズも1馬身差の3着に粘った。
<注目馬解説>
● ミラクルレジェンド(JRA)
昨年は、新設されたJBCレディスクラシックに向けてラヴェリータとの2強対決となったが、レディスプレリュード、そして本番とラヴェリータを下して初代女王の座に輝いた。牡馬との対戦ではやや苦戦するものの、ダートの牝馬同士では不動の中心。7月のスパーキングレディーカップJpnⅢは帝王賞JpnⅠ(5着)の疲れが残って3着に敗れたものの、3カ月の休みを挟んでの復帰戦レディスプレリュードは直線豪快に差し切って連覇。「JBCヘ向け余裕残しで勝ってくれた」(藤原英昭調教師)ことで、万全の態勢で連覇を狙う。
● アースサウンド(JRA)
2歳時はラブミーチャンとの対戦で、兵庫ジュニアグランプリJpnⅡ・2着に、全日本2歳優駿JpnⅠは3着。JRAでの5勝はいずれもダートで、そのうち4勝が新潟で、あとの1勝は東京と、左回りのダート専用ともいえる成績。前走、浦和のオーバルスプリントで重賞初制覇を果たした。新潟に勝ち星が集中しているのは、夏に強いこともある。「1200mは忙しいようで、1400から1600mが合う」(和田正道調教師)ことから、今年は1600mが舞台となるここを目指した。
● クィーンズバーン(JRA)
新馬勝ちはダートだったが、デビュー4戦目から芝のマイル前後を使われるようになり、4歳になった今年4月の阪神牝馬ステークスGⅡが重賞初制覇。父スペシャルウィークは帝王賞JpnⅠを制したゴルトブリッツを出し、母の父オジジアンも帝王賞2着のバトルラインを出した。母シンコウエンジェルもダート2勝馬。むしろダートでこそという血統。
● プレシャスジェムズ(JRA)
牝馬限定のダート交流重賞で何度も上位争いがあるものの、ラヴェリータ、ミラクルレジェンド、クラーベセクレタらが相手でタイトルには今一歩のところで手が届かず。ただ川崎コースは、昨年のエンプレス杯JpnⅡで4着、今年スパーキングレディーカップJpnⅢで11着と、あまり相性はよくない。今回も逃げてどこまで。
● サトノジョリー(JRA)
芝を中心に使われているものの、ここまでの2勝はデビュー3戦目の未勝利戦と、続く500万下といずれもダート。春の牝馬クラシック・トライアルではもう少しのところで本番には手が届かず。そして臨んだ関東オークスJpnⅡでは、2番手追走から直線単独先頭の勝ちパターンだったが、船橋のアスカリーブルに一気に差し切られ、1馬身半差の2着。秋は再び芝路線でローズステークスから秋華賞に挑戦したが結果を残せず。今度はダートの古馬一線級に挑戦する。
● クラーベセクレタ(船橋)
3歳時は羽田盃、東京ダービーと、南関東の牡馬相手に二冠を制覇。4歳ながら、北海道時代から通算してすでに重賞11勝。ダートグレードは昨年12月のクイーン賞JpnⅢが初勝利で、今年は2着2回。前走レディスプレリュードは、プラス15キロの馬体重に加え、スタートで後手を踏んだこともあって、南関東では初めて掲示板を外す6着と惨敗。立てなおして臨めるかどうかがカギ。
● ハルサンサン(船橋)
昨年3歳時はロジータ記念、東京シンデレラマイルでともに2着と後半になって力をつけた。年明けのTCK女王盃JpnⅢでは、中央の有力馬らが直線で叩き合うところ、外からまとめて差し切った。出走予定だったエンプレス杯JpnⅡが雪で中止となり、今回はTCK女王盃以来9カ月半ぶりの実戦となる。
● エーシンクールディ(笠松)
昨年はレディスプレリュード3着に、JBCレディスクラシック9着。今年、グランダム・ジャパン古馬シーズンは読売レディス杯で1勝を挙げるにとどまったが、最終戦のレディスプレリュードは地方馬で唯一掲示板を確保する4着に食い込み、ポイント的に大接戦の末2年連続女王となった。最近では好位に控える競馬もできるようになり、直線で最後まで踏ん張れるかどうか。
● ナターレ(川崎)
昨年3歳時は牡馬相手にクラウンカップ、戸塚記念を制し、前走盛岡芝のOROカップは早め先頭から押し切った。ダートグレードはクイーン賞JpnⅢで12着という成績があるのみだが、通算6勝のうち5勝を挙げている地元川崎コースで持てる力を発揮できるかどうか。
文・構成:斎藤修(サイツ)
※ 当コンテンツの内容は、編集時点(11月2日)での情報となっております。出走回避等によりレースに出走しない可能性もありますのでご了承ください。また、当コーナーの内容に関しまして、NARおよび競馬主催者が特定馬の推奨などを行うものではありません。
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