第61回川崎記念(JpnT) 参考レース&注目馬解説
2012年01月24日
第61回川崎記念(JpnT)
2012年1月25日(水)川崎競馬場 2,100m
2012年1月25日(水)川崎競馬場 2,100m
(出走表はこちらをご覧ください)
<参考レース>
■ 川崎記念JpnT(11年01月26日|川崎)
1着:フリオーソ3着:ボランタス
7着:タンゴノセック
フリオーソが押してハナに立ち、クリュギスト、メイショウタメトモらJRA勢が追走、2番人気のボランタスは縦長の7〜8番手を追走した。そのボランタスが向正面で動き、3コーナーではフリオーソの直後まで進出。しかしフリオーソの手ごたえは楽で、直線を向いて軽く追われただけで後続を突き放し圧勝。直線でもボランタスが2番手だったが、メイショウタメトモがこれを交わして5馬身差2着。ボランタスは1馬身半差3着だった。
■浦和記念JpnU(11年11月24日|浦和)
1着:ボランタス8着:グランシュヴァリエ
エーシンモアオバーがハナに立ち、ボレアスがピタリと2番手、シビルウォーは中団、ボランタスは後方2番手を追走。3〜4コーナーでボレアスが先頭に並びかけ、直線を向いて抜けだそうとしたところ、直後につけていたシビルウォーが一気に交わしにかかった。しかし向正面から進出し、4コーナーでもまだ離れた5番手だったボランタスがゴール寸前で外から差し切り、南関東で重賞4勝目がダートグレード初制覇となった。
■ベテルギウスステークス(11年12月10日|JRA阪神)
1着:キングスエンブレムキングスエンブレムは好スタートも、外からエーシンモアオバーがハナに立ってレースを引っ張る展開。キングスエンブレムは控えて内の4番手を追走した。3〜4コーナーでラチ沿いから2番手まで進出したキングスエンブレムは、直線を向いて先頭のエーシンモアオバーの外に切り替えると、残り200メートル手前で並ぶ間もなく交わし去り、後続を突き放して圧勝。2着のインバルコに5馬身差をつけた。
■名古屋グランプリJpnU(11年12月23日|名古屋)
1着:ニホンピロアワーズ3着:マイネルアワグラス
エーシンモアオバーが先頭に立ってペースはスロー。1番人気に支持されたニホンピロアワーズはそれをマークするようにピタリと2番手を追走した。向正面からペースが上がり、3〜4コーナーで先頭のエーシンモアオバーに並びかけたニホンピロアワーズが直線を向いて抜け出しにかかり、エーシンモアオバーを2馬身突き放して勝利。中団から4コーナーで3番手に押し上げたマイネルアワグラスは7馬身差の3着だった。
■東京大賞典GT(11年12月29日|大井)
1着:スマートファルコン内で好スタートはワンダーアキュートだが、大外12番枠から単勝元返しのスマートファルコンがすんなりとハナへ。やや離れてワンダーアキュート、テスタマッタが並走するように2番手を追走した。直線を向いて先頭のスマートファルコンが追い出されたが、一気に突き放すことはできず。逆にワンダーアキュートが外からじわじわと差を詰め、並んだところがゴール。まさにクビの上げ下げで、スマートファルコンがハナ差でしのいだ。
<注目馬解説>
● ランフォルセ(JRA)
デビュー戦は芝(6着)だったが、以降は一貫してダートの1600〜1900メートル使われ、昨年本格化。4月のエスペランサステークスでオープン初勝利を挙げると、続く東海ステークスGUは逃げ粘ってワンダーアキュートの2着。夏の北海道シリーズでは、マリーンステークスのレコード勝ちに続き、エルムステークスGVでは直線先頭のオーロマイスターをとらえて重賞初制覇。JRAでの開催となったマイルチャンピオンシップ南部杯JpnT・6着以来、3カ月半ぶりで臨む一戦となる。
● ニホンピロアワーズ(JRA)
デビューからダート中距離のみを使われ、3着を外さない堅実な成績で、昨年オープンまで出世。重賞初挑戦で1番人気に支持された昨年の白山大賞典JpnVは、シビルウォーに直線で交わされ2着。続くみやこステークスGVはエスポワールシチーに力及ばず3着。ジャパンカップダートGTでは、デビュー以来初めて馬券圏内を外す9着に敗れたが、前走名古屋グランプリJpnUは2番手から抜けだして重賞初制覇。ゆったり流れるダートの長距離戦で力を発揮する。
● ボランタス(川崎)
中央オープンの実績で一昨年春に川崎に転入。昨年の川崎記念JpnTは、向正面から仕掛けて早めにフリオーソをとらえに行ったが、その積極策が裏目に出て3着。前走浦和記念JpnUでは、JRAの有力勢が前で競り合う展開で、4コーナーでやや離れた5番手から差し切ってグレード初制覇。その浦和記念も含めてダートグレードでは3着以内が6回。浦和記念以外にも南関東の重賞を3勝。展開次第では2強に割って入る可能性も。
● フリオーソ(船橋)
川崎記念JpnTは、08〜10年まで3年連続2着だったが、昨年5馬身差の圧勝。その後、フェブラリーステークスGTでトランセンドの2着、かしわ記念JpnTを勝利し、4度目のNARグランプリ年度代表馬に選出された。しかしかしわ記念以降は脚部不安のため戦線離脱。秋初戦となるはずだった日本テレビ盃JpnUも除外だった。今回は7カ月ぶりの実戦で、スマートファルコンとは一昨年の東京大賞典JpnT以来の対戦。隣同士の枠に入って、ハナ争いも注目される。
● スマートファルコン(JRA)
通算22勝で、そのうちGT/JpnT5勝を含めダートグレード18勝。特に一昨年のJBCクラシックJpnTからは8連勝中と無敵の快進撃。とはいえ、前走東京大賞典GTは、ワンダーアキュートにハナ差まで迫られる辛勝で、「いつもほどのパフォーマンスではなかった」と武豊騎手。今回は、連戦連勝の反動があるのか、それとも立て直しているのかがカギとなりそう。この川崎記念JpnTには、南関東全4場でダートグレード制覇という記録もかかる。
● マイネルアワグラス(JRA)
ダートグレードでの勝利は08年のシリウスステークスGVのみだが、ダートオープン特別も含めて2着、3着は多数。しかし最近ではやや陰りも見えるようで、昨年は2度の3着が最高という成績。前走名古屋グランプリJpnUでも、勝ったニホンピロアワーズから1秒9離されての3着だった。ゆったり流れるダートの長距離は力を発揮できる舞台だが、今回も馬券圏内を狙えるかどうかだろう。
● キングスエンブレム(JRA)
一昨年10月のシリウスステークスGVで重賞初制覇。ヴァーミリアン、サカラートの半弟としても期待されたが、その後は勝ち切れないレースが続いた。久々の勝利となったのが前走のベテルギウスステークスで、好位追走から直線で先頭に立つと、後続を寄せ付けずの圧勝だった。地方遠征はスマートファルコンに千切られての5着だった昨年のダイオライト記念JpnU以来だが、どこまで差を詰められるか。
文・構成:斎藤修(サイツ)
※ 当コンテンツの内容は、編集時点(1月24日)での情報となっております。出走回避等によりレースに出走しない可能性もありますのでご了承ください。また、当コーナーの内容に関しまして、NARおよび競馬主催者が特定馬の推奨などを行うものではありません。
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