第34回帝王賞(JpnT) 参考レース&注目馬解説
2011年06月27日
第34回帝王賞(JpnT)
2011年6月27日(水)大井競馬場 2,000m
2011年6月27日(水)大井競馬場 2,000m
(出走表はこちらをご覧ください)
<参考レース>
■ 東京大賞典JpnT(10年12月29日|大井)
1着:スマートファルコン3着:バーディバーディ
9着:ボンネビルレコード
11着:タートルベイ
スタート後はフリオーソが先頭だが、外枠からスマートファルコンがハナを主張し、向正面では単独先頭に。2番手にフリオーソ、バーディバーディはその外を併走するように進んだ。直線ではスマートファルコンが後続を突き放し、最後はフリオーソに1馬身3/4まで迫られたが手ごたえには余裕があり、コースレコードでの圧勝。バーディバーディは直線でフリオーソに差を広げられ、3馬身半差の3着。ボンネビルレコードは中団まま9着。
■ ダイオライト記念JpnU(11年05月02日|船橋)
1着:スマートファルコン12着:エーシンエヴァン
1周目3〜4コーナーから縦長の展開で、ハナに立ったスマートファルコンは2番手のブラボーデイジーに3馬身ほどの差をつけて逃げた。3コーナー手前では中央の有力勢が差を詰めにかかったが、終始楽な手ごたえのスマートファルコンは3コーナーから再び後続との差を広げ始めた。直線でもさらに差を広げ、最後は流すような感じで余裕の圧勝。3コーナー手前で勝負に行った中央勢は馬群に沈み、スマートファルコンの強さが際立った。
■ かしわ記念JpnT(11年05月05日|船橋)
3着:エスポワールシチー9着:タートルベイ
外枠からラヴェリータがハナを奪い、フリオーソは3番手。スタートでやや出負けしたエスポワールシチーは、すぐにフリオーソを前に見る5番手あたりにつけた。3〜4コーナーでフリオーソが先頭をうかがうと、エスポワールシチーも半馬身ほどの差で外から並びかけた。直線を向いてラヴェリータがフリオーソから離されず食い下がっていたのとは対照的に、エスポワールは伸び脚が見られず、2着のラヴェリータから1馬身半差の3着だった。
■ 大井記念(11年05月25日|大井)
3着:タートルベイ5着:シーズザゴールド
6着:ボンネビルレコード
前が何度か入れ替わる出入りの激しい展開で、後方を追走していたシーズザゴールドが外からするすると進出して1コーナーでは先頭へ。その後、向正面半ば過ぎではマズルブラストが先頭に立ち、3〜4コーナーから徐々に後続との差を広げると、そのまま粘って勝利。タートルベイは後方から直線伸びたが、前2頭とはやや離されての3着。マズルブラストの直後につけたシーズザゴールドだが、直線では徐々に離され5着。
<注目馬解説>
● バーディバーディ(JRA)
3歳時は兵庫チャンピオンシップJpnUとユニコーンステークスGVを圧倒的な強さで連勝。しかし断然人気となったジャパンダートダービーJpnTはゴール前失速して6着。以来、約1年勝ち星から遠ざかり、4度の3着が最高という成績。前走オアシスステークスは58キロながら直線ラチ沿いから伸び接戦の3着と見せ場をつくった。ただ1900〜2000メートルでは着順はともかく、やや離されているだけに、この距離は少し長いのかもしれない。
● ボンネビルレコード(大井)
帝王賞JpnTは07年に制したほか、2着1回、3着2回、5着1回と相性がよく、今年で6年連続での出走。08年9月の日本テレビ盃JpnU以来勝ち星がないが、昨年のこのレースでは9番人気ながらフリオーソ、カネヒキリに続く3着と健闘した。ちなみに東京大賞典JpnTには5度出走して6着が最高と、同じ大井の2000メートルとはいえ、時期的なものがあるのかもしれない。ここ3戦は南関東限定の重賞や準重賞でやや差のある敗戦が続いている。
● スマートファルコン(JRA)
中央所属馬ながら、08年10月の白山大賞典以降は地方のダートグレードのみを使い続けている。昨年のJBCクラシックJpnTではフリオーソに7馬身差をつける圧勝でGT・JpnT初制覇を果たすと、その後も浦和記念JpnU、東京大賞典JpnT、ダイオライト記念JpnUと、いずれも圧倒的なレースぶりで4連勝中。ダートグレード14勝は新記録。昨年の帝王賞JpnTでは好位を追走しながら6着に敗れていただけに雪辱を果たしたいところ。
● マグニフィカ(船橋)
2歳デビューから4連勝で注目を集めたものの年末には一度落ち込み、東京ダービー3着後に臨んだジャパンダートダービーJpnTでは6番人気ながら中央勢を一蹴してダート3歳の頂点に立った。JBCクラシックJpnTで復帰したが、その後は地方重賞でも差をつけられての敗戦が続いている。前走京成盃グランドマイラーズでも好位を追走したものの直線勢いをなくして7着。そこから連闘で臨む一戦。再びアッと言わせることができるかどうか。
● エスポワールシチー(JRA)
09年のかしわ記念から翌年の同レースまでGT・JpnTのみに出走し5連勝。ダートで不動の頂点に立った。しかしアメリカ遠征前の一戦として出走したマイルチャンピオンシップ南部杯JpnTでオーロマイスターの2着に敗れ、ブリーダーズカップクラシックは先行したものの10着。復帰初戦となった名古屋大賞典JpnVは、勝つには勝ったがやや不満の残る内容。前走かしわ記念JpnTは出遅れなどもあり3着に敗れた。今回、初の大井で復活を期す。
文・構成:斎藤修(サイツ)
※ 当コンテンツの内容は、編集時点(6月27日)での情報となっております。出走回避等によりレースに出走しない可能性もありますのでご了承ください。また、当コーナーの内容に関しまして、NARおよび競馬主催者が特定馬の推奨などを行うものではありません。
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