第1回JBCレディスクラシック(重賞) 参考レース&注目馬解説

2011年11月02日
第1回JBCレディスクラシック(重賞)
2011年11月3日(祝木)大井競馬場 1,800m
(出走表はこちらをご覧ください)

<参考レース>

レディスプレリュード(重賞)(11年09月29日|大井)
 1着:ミラクルレジェンド
 2着:ラヴェリータ
 3着:エーシンクールディ
 6着:ツクシヒメ
 7着:カラフルデイズ
 8着:ブラボーデイジー
 9着:テイエムヨカド−
 10着:トウホクビジン
 好スタートからハナを奪ったエーシンクールディが直線まで先頭。ラヴェリータがじわじと差をつめて並びかけようとしたところ、ミラクルレジェンドが残り100メートルあたりのところでまとめて交わし去って勝利。ラヴェリータは1馬身半差の2着、エーシンクールディはさらに1馬身1/4差の3着だった。本番も同じコースでの争いとなるが、別定重賞がそれぞれ56、57、55キロだったのが、定量になってどう影響があるかどうか。

エンプレス杯JpnU(11年03月02日|川崎)
 1着:ラヴェリータ
 2着:ブラボーデイジー
 3着:ミラクルレジェンド
 8着:トウホクビジン
 ブラボーデイジーが逃げ、2番を追走していたプレシャスジェムズが最後の直線を向いて並びかけた。3番手以下はやや離れていたため、2頭の一騎打ちになるかに思えたが、ぽっかりと空いたラチ沿いから差し切ったのが1番人気のラヴェリータ。ブラボーデイジーが半馬身差の2着で、外から猛然と追い込んだミラクルレジェンドはクビ差で3着だった。プレシャスジェムズが4着に入り、中央勢の4頭がコンマ1秒差という僅差で上位を独占した。



<注目馬解説>

エーシンクールディ(笠松)
 根岸ステークスGVでセイクリムズンの4着などの実績を持って笠松に移籍。とにかく地方同士の重賞では圧勝続きで重賞を4勝。そのうちグランダム・ジャパン古馬シーズンのレースが3つで、最終戦のレディスプレリュードでも3着でポイントを稼ぎ、2位以下に差をつけてグランダム・ジャパン古馬シーズン優勝となった。レディスプレリュードでは人気2頭に強さを見せつけられる結果だったが、逆転不可能な差ではない。

ミラクルレジェンド(JRA)
 3走前のマーキュリーカップJpnVは見せ場なしの5着大敗だったが、それ以外のダートでは崩れたことがない。昨年のジャパンダートダービーJpnTも着順こそ4着だが、勝ち馬からはコンマ1秒差だった。前々走関越ステークスではメンバー中唯一の牝馬ながら勝利。前走レディスプレリュードは、ラヴェリータを差し切っての勝利だけに、ここに来て力をつけている印象。今回もラヴェリータとの一騎打ちとなるか。

パールシャドウ(JRA)
 前走準オープンの秋麗ステークスは、スタートいまいちで後方からも、スローペースと見るや向正面で一気に進出。直線では単独で抜け出し、6番人気ながら2着に3馬身差をつける完勝となった。デビューからしばらくは芝を使われ3勝を挙げたが、1000万の平場と前走はダートでの勝利。前走が52キロでの勝利だったことや、今回が地方初遠征となること、ダートで一線級との対戦が初めてとなることなど課題は多い。

カラフルデイズ(JRA)
 デビュー4戦目のダートで未勝利を脱出し、その後はダートで常に上位争い。1番人気に支持された関東オークスJpnUでは、3番手追走から、直線まで逃げ粘っていたピュアオパールをゴール前でクビ差とらえて勝利。しかしそのその後は、3歳同士のレパードステークスGVで10着、レディスプレリュードで7着と今ひとつの成績。よほどの上積みがないと上位争いまでは厳しいかもしれない。

ラヴェリータ(JRA)
 牝馬同士のダート重賞では、9戦6勝、2着3回というほぼ完璧な成績。今年春に繁殖入りするプランもあったが、第1回のJBCレディスクラシックのタイトルを狙って引退を1年延ばした。その間にも、3つのタイトルを積み重ねた。さらには牡馬一線級相手のかしわ記念JpnTでフリオーソに3/4馬身差まで迫るなど実績では断然。前走先着されたミラクルレジェンドに雪辱を果たし、引退の花道を飾れるかどうか。

ブラボーデイジー(JRA)
 デビュー2戦目でダートを使ったことはあった(4着)が、それ以来のダート戦となった昨年のエンプレス杯JpnVでは、早め先頭から1番人気ラヴェリータをクビ差でしりぞけ、芝の福島牝馬ステークスGVに続く重賞制覇。今年もエンプレス杯JpnUで2着、マーチステークスGVでも2着とダートで好走したが、その後のここ4戦ではいずれも差をつけられての敗戦。大井ではTCK女王盃JpnVでラヴェリータ、ミラクルレジェンドに続いての3着があるだけに、巻き返しなるかどうか。

文・構成:斎藤修(サイツ)



※ 当コンテンツの内容は、編集時点(11月2日)での情報となっております。出走回避等によりレースに出走しない可能性もありますのでご了承ください。また、当コーナーの内容に関しまして、NARおよび競馬主催者が特定馬の推奨などを行うものではありません。