第6回 2008年12月15日 オースミダイナー |
とある日、オースミダイナーがどうしているか無性に知りたくなりました。というのも、引退してまだ数年しか経っていないと思っていたら、すでに今年(08年)20歳。来年(09年)には21歳になろうとしているではありませんか。そんなお年なの!?
でもよくよく考えてみれば、12歳(旧13歳)で北海道スプリントカップを制し、13歳でエトワール賞を優勝した日本最高齢重賞ウイナーとしても知られる歴戦の強者。引退して7年が経とうとしているので、それも納得です。
引退後は種牡馬になり、たった1頭の産駒・愛息クラダイナーが、北海道と笠松で7勝をあげて奮闘中。
現在は、ダイタクヘリオスなどを生産している平取の清水牧場さんで余生を送っています。出産シーズンには試情馬として、繁殖牝馬の発情を教える牧場さんに欠かせない大事な仕事をしていますが、あとは悠々自適な毎日。「来たときからおとなしいし利口な馬ですね。出産シーズン以外は、老後生活って感じでしょうか(笑)」と清水毅場長。
オースミダイナーに会って、衝撃を受けました。精かんな顔つきに、背中は下がることなく凛とした体型。正直、言われなければ20歳には見えません。本当に若い!!「おじいちゃん」って言葉があまりにも似合わない・・・(苦笑)。
「病気もしたことはないし、内臓面も丈夫なんでしょうねぇ。冬場でも冬毛でボウボウになるわけでもないし、皮膚が薄いのか毛もあまり伸びないんです」。
中央時代は長期休養をはさみながら6戦5勝の成績で、北海道入り。じっくり大事に使われながら、長年に渡って不屈の精神で走り抜きました。その姿に多くのファンが魅了され、今でもダイナーの姿をひと目見ようと訪ねてくるそうです。バレンタインデーになると「清水牧場 オースミダイナー様」と宛名が書かれたチョコレートも届くそう。
「このまま長生きしてくれればいいですね」。あの若さを目の当たりにしてしまうと、今度は別の記録、日本最長寿記録(シンザン・35歳3か月11日)を狙って欲しいなぁと思うのは私だけでしょうか?ちょっと気が早いかもしれませんが・・・(苦笑)
その後・・・
おじゃましたのが秋だったので、現在のダイナーの様子を聞いてみたんですが、相変わらず元気に過ごしているそうですよ。来年のお仕事期間まで、引き続き休息中。
PS 見学については、競走馬のふるさと案内所のホームページでご確認下さいね。 http://www.uma-furusato.com/index.php
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