北海道2歳優駿〜JBCクラシック (第7回) |
北海道2歳優駿JpnIII
メトロノースはテンからかなり楽にレースをしていました。すんなり2番手から抜け出して直線突き放すことができたのも、人気がなかったためにそういうレースができたのかもしれません。
モエレエキスパートは、ラチ沿いをぴったり回って、位置取りもいいし、落ち着いてうまく乗っていました。
ワンダフルクエストはかなり外を回っていました。うしろから行く馬なので、もう少し早めに仕掛けてもよかったのではないでしょうか。2着と3着の差は、内、外の差もあったと思います。ちょっと残念なレースでした。この馬は最後の伸びを見ると強いですね。ただ、うしろから行って差すというのは、前が速くなってくれないと難しいこともあります。
JBCスプリントJpnI
バンブーエールは、スタートダッシュがいい馬で、強いレースをしました。距離もこのくらいが合っているのではないでしょうか。
スマートファルコンは、初めての1400メートルでしたが、最後はバンブーエールに並びかけていいレースをしました。
アルドラゴンは、ずっとラチ沿いを回って、いい位置を追走できました。うまく乗って、2着のスマートファルコンとは2馬身差がつきましたから、前2頭とはやはり力の差があったのかもしれません。
ブルーコンコルドは、南部杯を勝ったあとに楽をさせたのでしょうか、プラス10キロはちょっと太かったように思います。中団で外に出したのはいつものとおりでしたが、4コーナーあたりでの反応がいまひとつでした。この距離はちょっと忙しいですね。ジャパンカップダートで1800メートルになれば、またいいレースをするかもしれません。
メイショウバトラーは、やはり内枠で包まれてしまうと厳しいですね。それでも5着はよく走っていると思います。
フジノウェーブは、走るときはよく走りますが、走らないときはまったく走りませんね。向正面では懸命に追ってもついていけませんでした。大井以外の馬場はよくないのかもしれません。
JBCクラシックJpnI
ヴァーミリアンは、久々でしたが馬体はしっかり仕上がっていました。スタートして絶好の3番手。この位置をとられたら、ほかの馬にとってはこの馬を負かすのは容易ではありません。
サクセスブロッケンは、スタートでトモをすべらせたようですね。1枠だけに控えるわけにいかず、先頭に立つまでに少し力を使ってしまいました。その点が残念でした。直線では一旦離されて、そのまま下がってしまうのかとも思いましたが、最後は差し返してきました。この馬も休み明けとは思えない仕上げでした。
メイショウトウコンは最後方からのレースでしたが、それで力を発揮する馬のようです。最後はよく伸びてきました。順調に使っているので、これからも期待できそうです。
フリオーソはダッシュがいいときと悪いときがあるので、外枠はむしろよかったと思います。この馬にとっては最高のレースができたのではないでしょうか。4着といってもそれほど差はないですから、よく走っていると思います。
ボンネビルレコードは6着でしたが、このメンバーに入ればこのくらいで精一杯ではないでしょうか。的場文男騎手が乗ったらどうだったでしょう。
構成:斎藤修(サイツ)
佐々木竹見(ささきたけみ)
NAR地方競馬全国協会参与。地方競馬通算7,151勝という世界歴代6位(当時)の勝ち鞍を挙げ、2001年7月8日に騎手を引退。
現在は地方競馬教養センターなどで後進の指導にあたる。
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