日本テレビ盃〜エーデルワイス賞 (第6回) |
日本テレビ盃JpnII
ボンネビルレコードは的場騎手が乗ると走りますね。ペースが速かったようで、そうなれば末脚がいいこの馬の競馬になります。前がフリオーソだから早めに動いたのではないでしょうか。3〜4コーナーあたりではもうこの馬が勝つ展開でした。南関東にいたときよりも、中央に行ってだいぶ力をつけたように思います。JBCで的場騎手が乗れないのは残念ですね。
フリオーソは負けたとはいえ、川島正太郎騎手はうまく乗ったと思います。ナイキアディライトが逃げて、そこから差のない3番手のちょうどいい位置につけました。そういう作戦だったのかもしれません。ただ、思い切ってハナに行ってしまえば、もしかしてもっといい競馬ができたかもしれません。この馬も追ってからだいぶしっかりしてきました。
サンライズバッカスも3着に来ました。さすがにGIを勝っているだけの力はあります。
白山大賞典JpnIII
スマートファルコンは、ゲートを出てからのスピードが違いますね。内からダイナミックグロウが行きかけましたが、スマートファルコンは引っかかるような感じで行く気になっていましたから、あそこで行かせたのは正解だったでしょう。
ヤマトマリオンは、スタート後は中団よりうしろの位置取りでしたが、スタンド前ではいつでも仕掛けられるいい位置につけました。向正面で早めに仕掛けたのはよかったと思います。4コーナーでスマートファルコンに並びかけて、もう少し伸びるかと思いましたが、離されてしまったのは力の差でしょうか。
東京盃JpnII
フジノウェーブは内枠がよかったのかもしれません。それでも向正面では内を空けて走っていますから、もっと内を通ってもよかったと思います。最後は内から抜けてきて、御神本騎手の好騎乗でした。
ディープサマーは4コーナーで大外を回して、あの位置からよく追い込んできました。最後はほんとうに脚いろがよかったですね。あんなに大外を回さずに、馬群の中から抜けてこられれば勝っていたかもしれません。ただ、馬ごみを嫌がる馬なのかもしれません。であれば、外を回すというのは、もしかして指示があったのかもしれません。
ヴァンクルタテヤマは、マイペースで逃げていたので楽勝かと思って見ていました。しまい、もう少し粘ると思いましたが、追ってからが案外でした。
タイセイアトムはスタートで出遅れましたが、もうこうなったら慌てずに直線で勝負をかけるしかありません。直線はよく伸びてきたと思います。
リミットレスビッドは、今回はどうしたのでしょう。もう少し走るかと思いましたが。
マイルチャンピオンシップ南部杯JpnI
ブルーコンコルドは外枠なのがよかったのではないでしょうか。ほかの有力馬を先に行かせ、そのうしろにつけられましたから。この馬には理想の展開になりました。直線ではメイショウバトラーに勝たれたかと思いましたが、最後の伸び脚が際立っていました。この馬は底力があります。
コンゴウリキシオーは、ハナに行ければ粘るのかなと思っていましたが、まったく見せ場がありませんでしたね。
キングスゾーンは今年も4着。確実に着を拾って、馬が丈夫で、よく走っているいます。
エーデルワイス賞JpnIII
アンペアは強いですね。向正面から3コーナーで進出しましたが、先頭に並びかけるのは一瞬でした。4コーナーでは3頭で並んでいましたが、手ごたえがまったく違いました。
モエレオンリーワンの三浦皇成騎手も2番手につけていいレースをしましたが、今回はとにかく勝った馬が強すぎました。口向きが悪く、内にササるようなところもあり、成長すればもっと強くなるのではないでしょうか。
1着の馬も2着の馬も馬格があって、とても2歳の牝馬とは思えませんね。
構成:斎藤修(サイツ)
佐々木竹見(ささきたけみ)
NAR地方競馬全国協会参与。地方競馬通算7,151勝という世界歴代6位(当時)の勝ち鞍を挙げ、2001年7月8日に騎手を引退。
現在は地方競馬教養センターなどで後進の指導にあたる。
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