兵庫チャンピオンシップ〜かきつばた記念 (第2回) |
兵庫チャンピオンシップJpnII
ナンヨーリバーは、躓いたような感じで出遅れてしまいました。それでも、前があまり速くならなかったこともあって、馬なりで無理せず楽に2番手まで行けたのがよかったと思います。出遅れましたが、武豊騎手は自信を持って、馬に負担のかからない乗り方をしていました。
ウイントリガーは後方からのレースでしたが、向正面で一気に行きました。園田の小回りコースでは、うしろの馬はあのへんから行かないと、とても届きません。いいレースをしましたが、勝ち馬とは力の差があったと思います。
逃げたマヤノベンケイは、スピードはある感じですが、1周目のスタンド前では相当行きたがっていたようで、ちょっとかかっていました。向正面では早めに後退してしまいました。
かしわ記念JpnI
ある程度速いペースになってくれたので、ボンネビルレコードにとっては中団からの差し脚が生きる展開になりました。4コーナーから直線に向いて、的場文男騎手はうまく外に出して、最後はよく伸びました。今回は的場騎手の好騎乗に尽きるのではないでしょうか。この馬はほんとうに的場騎手が乗るとよく走りますね。
ブルーコンコルドは、いつもより前のいい位置を進んでいました。今回はマイルの距離でテンが速くなったこともあり、かからずにスムーズなレースができました。直線で一旦はワイルドワンダーに交わされましたが、外からボンネビルレコードが来たらもう一度伸びました。ただ、粘りはありますが、切れる脚はないので、うしろから一気に来られてしまっては仕方ありません。休み明けも影響していたのかもしれません。
フジノウェーブは、4コーナーでいいところまで来ましたが、あそこから伸びませんでした。ちょっと力が足りなかったのは、距離が長かったからかもしれません。
シャドウゲイトは、最後、ちょっと粘れませんでしたが、ダートの走りはだいぶよくなってきました。
トップサバトンは、ちょっと馬体が細くなった気がします。羽田盃を勝ったころのデキにはない感じですね。
かきつばた記念JpnIII
コンゴウリキシオーは、ゲートをうまく出たのですが、ダッシュがあまりよくないですね。それでも最初の直線でキングスゾーンに前に入られなかったのがよかったと思います。これで、1コーナーを回るところで先手がとれました。ダートは久しぶりでしたが、この馬は他の中央馬と比べて、あまりたくさんレースを使われていないぶん、力を発揮できたのではないでしょうか。
リミットレスビッドは後方からで、最後よく追い込みました。前が競り合って速い流れを、メイショウバトラーのうしろで楽に追走できたのがよかったと思います。
メイショウバトラーは、いい位置からレースを進めましたが、コンゴウリキシオーに行かれてしまったので、この馬のレースにはなりませんでした。
キングスゾーンは、相変わらず丈夫だし、ダッシュ力がありますね。このメンバーであまり差のない4着ならよく走っていると思います。
構成:斎藤修(サイツ)
佐々木竹見(ささきたけみ)
NAR地方競馬全国協会参与。地方競馬通算7,151勝という世界歴代6位(当時)の勝ち鞍を挙げ、2001年7月8日に騎手を引退。
現在は地方競馬教養センターなどで後進の指導にあたる。
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