ダイオライト記念〜マリーンカップ (第1回) |
ダイオライト記念JpnII
フリオーソの戸崎圭太騎手は、ゲートを出てもまったく仕掛けずに控えました。同厩舎のアジュディミツオーが前に行くので、控えて行くことは最初から考えていたのではないでしょうか。以前は出ムチを入れて積極的に行くこともありましたが、今回は外枠だったこともあって、ゆっくりと折り合いをつけて行きました。ゴール前は楽に抜け出して、このメンバーに入ると格が違いました。去年はヴァーミリアンに勝てませんでしたが、これからまだよくなってくるのではないでしょうか。帝王賞あたりでは期待したいですね。
ボンネビルレコードは、出だしがあまりよくないので、後方からになったのは仕方ないと思います。最後は伸びていますから、この馬の力は発揮していると思います。
シャドウゲイトは出遅れぎみでしたが、気合を入れて行きました。川崎記念と違い今回は先行できましたが、やはりダートはあまりよくないのでしょう。
アジュディミツオーはシャドウゲイトの2番手でしたが、休み明けだから無理をさせなかったと思います。
名古屋大賞典JpnIII
メイショウトウコンは、ゲートの出はあまりよくなかったですが、道悪でもあり、それで外に出せたのがかえってよかったと思います。2着との着差は半馬身ですが、やはり実力ではメイショウトウコンが抜けていたと思います。
アルドラゴンは、先行する何頭かを前に見て、そのうしろのいい位置につけました。1周目のスタンド前でうまく外に出して、木村健騎手はうまく乗ったと思います。これで負けたのは力の差なので仕方ないでしょう。相手関係次第では、またJpnIIIくらいは勝てるチャンスがあると思います。
キクノアローは、馬群の中に入って完全に折り合いを欠いてしまいました。馬と喧嘩をする感じになってしまったので、これでは最後は伸びません。
キングスゾーンは、スローペースを先行して、もう少しがんばるかと思いましたが残念でした。
マリーンカップJpnIII
メイショウバトラーは、このメンバーでは力が抜けていました。今回は前に行く馬がいると思って、控えたのではないでしょうか。それでも前を捕えられるいい位置でレースができました。武豊騎手は、やっぱり勝つときは絵になりますね。
ラピッドオレンジは、向正面から追いどおしでしたが、よく2着まで来ました。今回砂をかぶるレースを経験して、これからさらに良くなってくるのではないでしょうか。この馬は中央より地方の砂のほうが合っていると思います。内田博幸騎手が乗れば、またダートグレードを勝てるのではないでしょうか。
サヨウナラもいい位置につけていました。前走エンプレス杯を勝ったときは、うまく内から抜けてきましたが、今回は4コーナーで外を回ったぶん、伸び切れませんでした。
パフィオペディラムの左海誠二騎手も4番手あたりのいい位置にいましたが、最後に伸びなかったのは力の差でしょうか。
構成:斎藤修(サイツ)
佐々木竹見(ささきたけみ)
NAR地方競馬全国協会参与。地方競馬通算7,151勝という世界歴代6位(当時)の勝ち鞍を挙げ、2001年7月8日に騎手を引退。
現在は地方競馬教養センターなどで後進の指導にあたる。
|
|
|
|
|
|