第3回 2008年7月1日(火) 冷麺・じゃじゃ麺(盛岡競馬場) |
盛岡競馬場
スガワラ 冷麺(700円)・じゃじゃ麺(500円)
ケイシュウニュース 深田桂一
盛岡競馬場といえばジャンボ焼き鳥が有名ですが、麺類のメニューも豊富です。そもそも盛岡は「盛岡三大麺」(冷麺、じゃじゃ麺、わんこそば)といわれるほど麺類が名物となっている街。かつて交流競走で遠征してきた某騎手に「この近くでおみやげ用の冷麺を売っているところはないですか?」と尋ねられたことがありますし、筆者もじゃじゃ麺専門店で行列したり、焼肉店で冷麺だけを注文して食べるというほどにハマっております。さすがに競馬場では、わんこそばというメニューはありませんので、ここでは盛岡競馬場の屋台村「スガワラ」の冷麺とじゃじゃ麺を紹介したいと思います。
冷麺(700円)はコシの強い半透明の麺に、チャーシュー、ゆで卵、キュウリが並び、ここへ牛骨スープと大根キムチが加わって味を構成、味を調整するためにお酢を加える方もいらっしゃいます。麺は硬めで独特の食感ですが、冷たいスープが良く合います。食べていくうちにキムチの辛さが強くなってきますが、ここでなぜか器に入っているスイカが登場、ひとかじりして口の中のヒリヒリ感を和らげます。街中の焼肉店などで食べる冷麺はキムチの量を調節したり、「別辛」といって別の器でキムチをもらうようなシステムもありますが、「スガワラ」の辛みは少なめで初めての方も食べやすいのではないでしょうか。
じゃじゃ麺(500円)は、モチモチっとしたうどん風の麺の中央に独特の肉味噌が乗ってきます。これに細切りのキュウリと紅ショウガ、ネギにおろしニンニクが添えられており、スープはありません。肉味噌が味の決め手といって過言ではありませんが、じゃじゃ麺の皿にはお酢とラー油の容器が添えられてきます。これに適量を加えてかき混ぜ、自分好みの味を作り上げて麺に絡めていきます。肉味噌には各店の個性が出ますが、冷麺同様「スガワラ」はマイルドな味付けとなっています。そこで筆者はお酢とラー油を少し多めに加えています。
地元岩手の方には改めて紹介するほどでもありませんが、よくよく考えてみれば、この二種類の麺は他地区では考えられないほど個性的な味。それが当たり前のように定番メニューとして競馬場にとけ込んでいます。南部杯などの大レースで初めて盛岡を訪れるようなファンの方には是非一度、またレース終了後に街中に戻り名物店を探して食されるのも面白いかと思います。
※ 本文で紹介している逸品については、取材時点のものです。 その後、値段改定やメニューが変わっている場合もございます。
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