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第54回 2012年12月5日 JBCレディスクラシック~兵庫ジュニアグランプリ
JBCレディスクラシック
ミラクルレジェンドは大外枠からの発走で、内のクラーベセクレタを見ながらのレースになりました。3~4コーナーでも外から進出して、直線でもそのまま抜け出しました。スムーズにレースができれば、牝馬同士ならやはり力が違います。クラーベセクレタは、スタート後の直線であまり積極的には行かず、プレシャスジェムズに前に入られてしまいました。あそこでプレシャスジェムズの位置を取れていれば、もしかして結果は変わっていたかもしれません。内を回ってきて、直線では不利というほどではないですが、行き場をなくしたところがちょっと残念でした。それでも抜けてこられたのは力があったからでしょう。ただそれがなくても勝つまではどうだったでしょう。川崎コースは内を回ってごちゃつくより、外から他馬を見ながら行くほうがいいかもしれません。
サクラサクラサクラは逃げてよく粘りました。その後大井に転厩しての活躍が楽しみです。
プレシャスジェムズは、近走は先行して粘れずというレースが続いていましたが、今回は4着でした。最初の直線で内の絶好位をとりにいったのは、今回は鞍上がコースをよく知っている張田騎手だったので、そういうレースができたと思います。
JBCスプリントJpnⅠ
スタートで躓いたり滑ったりした馬が何頭かいましたが、直前の馬場改修で、まだ砂が馴染んでいなかったのが原因ではないでしょうか。これはちょっと残念でした。それでもタイセイレジェンドは好スタートを切って、ハナに立った時に、これは勝たれたなと思いました。内田騎手の好騎乗もあったと思います。
セイクリムズンはスタートで滑ったうちの1頭でした。まったくダッシュがつきませんでした。それでも直線ではよく伸びて、この馬らしいレースを見せました。
スーニは久しぶりに積極的なレースをしました。直線を向いて2番手。見せ場をつくっての3着でした。しばらくいいところがありませんでしたが、これでよくなってくるのではないでしょうか。
オオエライジンは、3コーナー手前で内から一気に仕掛けていきました。結果、6着でしたが、こういう強いメンバーが相手で、砂をかぶるレースを経験したことで、力をつけてくると思います。
ラブミーチャンはスタートで滑ったのがすべてでした。すんなりとは先行できず、厳しいレースになりました。東京盃を勝って、輸送もあってという反動もあったかもしれません。
JBCクラシックJpnⅠ
ワンダーアキュートは絶好のスタートで、内からはマグニフィカ、外からはトランセンドが行くのを見て、3番手に控えました。3コーナーでうしろの馬が仕掛けてきたときには一旦控えて、あらためて外に持ちだして追い出しました。それにしても直線ではよく伸びました。和田騎手は落ち着いていて、好騎乗でした。シビルウォーは、1周目は最後方でしたが、2周目の向正面に入ったあたりからロングスパートで、3コーナー過ぎでは前の争いに加わりました。勝ち馬には離されましたが、この馬らしいレースはしたと思います。
トランセンドは、マグニフィカが下がったところで自然と先頭に立ち、3~4コーナーからは追い比べになりましたが、直線では伸びませんでした。ドバイ以来久々だった影響があったと思います。
テスタマッタはスタート後に行く気になってしまい、道中かかりっぱなしでした。これではレースになりません。
北海道2歳優駿JpnⅢ
デビュー戦を勝ってこれが2戦目のアルムダプタは、中団の内を追走しました。3コーナーあたりではさらに位置取りを下げて、4コーナーでは一旦は外の方に進路をとろうとしましたが、ほかの馬がみんな外に行ったので、もう一度内に切り替えたようです。それにしても追いどおしでよく伸びてきました。1分53秒5は好タイムです。距離は長いほうがよさそうです。コスモコルデスはスタートから2、3番手の好位を追走しました。最後は伸びていますが、勝った馬とは脚いろが違っていました。
浦和記念JpnⅡ
ピイラニハイウェイの岩田騎手は、出ムチを入れて積極的に好位を取りに行きました。外枠からでも内に入れてというコースの取り方はよかったですね。3番手につけて、楽に追走できたのが勝因でしょう。エーシンモアオバーは、ハナを切ったのは予定どおりで、戸崎騎手がうまくペースを落として最後まで粘りました。
1番人気のランフォルセは3コーナーから追いどおしでした。最後は伸びてくるかと思いましたが、案外でした。
トーセンアレスは先行集団のうしろにつけて、いい勝負をするかと思って見ていたのですが、あまり流れが早くならず、前が止まりませんでした。
兵庫ジュニアグランプリJpnⅡ
ケイアイレオーネは、スタートはあまりよくありませんでしたが、1コーナーを回るあたりで先行勢のうしろにつけて、向正面で一気に行きました。ハナに立つのがちょっと早かったように思いますが、それでも圧勝でした。4コーナーあたりまで3、4番手の好位につけてがまんするようなレースができれば、もっと強くなると思います。2歳のこの時期で馬体重が540キロというのも驚きます。ちょっと格が違います。全日本2歳優駿に出てくるようであれば、また楽しみです。佐々木竹見(ささきたけみ)
元川崎競馬所属騎手。地方競馬通算7,151勝という世界歴代6位(当時)の勝ち鞍を挙げ、2001年7月8日に騎手を引退。引退後も2012年3月までNAR地方競馬全国協会参与として後進の指導にあたる等、地方競馬の発展に大きな役割を果たし続けている。
- 第57回 2013年3月5日
佐賀記念~エンプレス杯 - 第56回 2013年2月5日
TCK女王盃~川崎記念 - 第55回 2013年1月7日
クイーン賞~東京大賞典 - 第54回 2012年12月5日
JBCレディスクラシック~兵庫ジュニアグランプリ - 第53回 2012年11月5日
白山大賞典~エーデルワイス賞 - 第52回 2012年10月5日
オーバルスプリント~日本テレビ盃 - 第51回 2012年9月5日
クラスターカップ~ブリーダーズゴールドカップ - 第50回 2012年8月3日
スパーキングレディーカップ~マーキュリーカップ - 第49回 2012年7月5日
関東オークス~帝王賞 - 第48回 2012年6月5日
かしわ記念~さきたま杯 - 第47回 2012年5月1日
マリーンカップ~東京スプリント