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第51回 2012年9月5日 クラスターカップ~ブリーダーズゴールドカップ
クラスターカップJpnⅢ
タイセイレジェンドは、好ダッシュから先頭に立って、3~4コーナーあたりでは、すでに他馬と手ごたえが違っていました。直線で追い出されると、坂のあたりから後続を突き放しました。重馬場とはいえ、1分9秒2は速いです。秋は東京盃あたりに出てくれば楽しみですね。セレスハントは、スタートはあまりよくありませんでしたが、ラチ沿いから位置取りを上げて、4コーナーで外に持ちだして勝ち馬を射程圏内に入れてというレース運びで、田中勝春騎手は当日の乗り替わりにもかかわらずうまく乗りました。勝ちパターンのレースをしましたが、今回は相手がそれ以上に強いレースをしました。
サマーウインドは、JBCスプリントを勝ったころは強いレースをしていましたが、その後は斤量を背負わされることもあってか、いいところがありません。今回も3~4コーナーあたりまではいい位置を追走していましたが、直線では一杯になってしまいました。
サマーチャンピオンJpnⅢ
テイクアベットはダッシュがいいですね。それと、跳びがきれいです。地方遠征は今回が初めてでしたが、地方のダートがこの馬には合っているのかもしれません。それにしても中央からは、次から次へと強い馬が出てきます。ラブミーチャンは丈夫で堅実に走っています。最近は逃げずに控えるレースができるようになったのもいいと思います。最後はテイクアベットに離されましたが、バテてはいません。スーニに交わされなず、まだまだ元気なところを見せました。
スーニは、やはり59.5キロという斤量が厳しかったかもしれません。まだ本調子にはないということもあったと思いますが、この斤量になると、なかなか末脚を生かすというのは難しいと思います。
ブリーダーズゴールドカップJpnⅡ
シビルウォーは理想的な位置を進みました。今回は内田博幸騎手で、スタンド前からほとんど追い通しでしたが、積極的に離されずについていったのはよかったと思います。以前は後方を追走して、直線追い込んでも届かずというレースぶりが多かったですが、今回のように押していって好位につけるレースをさせれば結果につながります。前回のマーキュリーカップでも岩田騎手が騎乗して好位からレースをしたので、それも今回につながっていたと思います。テスタマッタが掛かり気味に先頭に行ってペースが流れたことも、この馬に向きました。テスタマッタは、スタートをゆっくり出て、他馬を前に置いて抑えて行こうと思ったようですが、少頭数で外に馬がいなかったこともあって、1コーナー手前から完全にかかってしまいました。こうなってしまっては、無理に抑えず行かせるしかありません。4コーナーあたりでは手ごたえが一杯になった感じで、これでは仕方ありません。それでも2着に粘ったのは、力の違いでしょう。
佐々木竹見(ささきたけみ)
元川崎競馬所属騎手。地方競馬通算7,151勝という世界歴代6位(当時)の勝ち鞍を挙げ、2001年7月8日に騎手を引退。引退後も2012年3月までNAR地方競馬全国協会参与として後進の指導にあたる等、地方競馬の発展に大きな役割を果たし続けている。
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