第87回 2018年12月10日(月)
コロッケ、メンチカツ、チキンフライ(川崎競馬場)
川崎競馬場
「コロッケ売店」 コロッケ(200円)、メンチカツ(200円)、チキンフライ(300円)
このお店には屋号がなかった!
川崎競馬場の名物のひとつとなっているのが、パドックの横にある売店のコロッケ。横幅が大きい俵型のコロッケは、その向かいにある「馬王」の焼きそばと同じようにスパイシー。その味に魅せられた固定ファンは多いようで、私の友人知人にも川崎競馬場に行くと必ず買うという人がいます。
もちろん私もすでに経験済みの味。しかしその店で売られているそれ以外のメニューを注文したことがなかったので、それを含めて紹介しようと思ったのです。
ということでさっそく3種類を1個ずつ注文。すると段ボールのトレーに乗せてくれました。カウンターの奥には段ボールトレーが積み重なっていて、長くこの地で営業してきた経験値を感じさせます。
左からコロッケ・メンチカツ・チキンフライ
それを持ってパドックに行き、現地で出会った友人に持ってもらって写真撮影。そこで「ぜんぶ揚げ物じゃないですか!」と言われたところで気がつきました。「そういえばそうだなあ。大丈夫かな」
でも写真撮影用に3つの品を手で割ってみると、そこまでベッタリではない感じ。揚げ物の油は新しいか古いか、サラダ油なのかラードなのかなど、それによって仕上がりに差が出るもの。でもここの揚げ物はたくさん作っているからなのか、わりとカラッとしている感じがあったんです。
ならば大丈夫かなということで、まずは安定のコロッケから食べておいしさを再確認。続いてチキンフライにいきましょう。鶏のムネ肉のフライなので、いわゆる「から揚げ」とは違う食感。これもおいしくいただきました。
パドックでいただきます
最後に控えしはメンチカツ。個人的にけっこう好きな種類の揚げ物なのですが、作りかたがイマイチだと食べたあとに胸やけがするんですよね。でもこれは、ひと口食べたところでそんな気配はなさそうな雰囲気。やはり長寿メニューには、それだけの理由があるということなのでしょう。
ただ、スパイシーなコロッケは別にして、チキンフライには塩、メンチカツにはソースを振ってから食べたほうがよかったかも。買ってすぐに持ってきてしまったのは失敗でした。
ということで、メンチカツの半分はお店の前でソースをかけて完食。するとカウンターで「コロッケ20個」と注文する人が!
貴賓室かどこかで、パーティーみたいなことをしているのでしょうか。私も大きく当てて、仲間たちにコロッケを振る舞いたいものです。
浅野靖典(あさのやすのり)
競馬キャスター・ライターとして活動中。「クリック!地方競馬」キャスターを務めているほか、JRAブリーズアップセール、八戸、九州の各競走馬市場にて司会進行を担当。ライターとしては、
・競馬総合チャンネル(netkeiba.com)
・POGの達人
・JRAホームページ
・週刊プレイボーイ
・WEBハロン
などに寄稿している。
※ 本文で紹介している逸品については、取材時点のものです。 その後、値段改定やメニューが変わっている場合もございます。