第85回 2018年10月10日(水)
やきそば、から揚げ串、ウインナー串(笠松競馬場)
笠松競馬場
「美津和家」 やきそば(400円)
「寿屋」 から揚げ串、ウインナー串(各100円)
美津和家さんのとなりに休憩コーナーがあります
私が初めて笠松競馬場に行ったのは枠連までしかなかったころで、そのときは来場者もお店もたくさんだった記憶が残っています。
しかし今はどちらも減少……。時代の流れと言ったらそれまでなのでしょうが、でも暖簾を守っているお店はあります。そのなかで「笠松名物」と言えるのが、串に刺さった揚げ物の数々。そのラインナップに「ウインナー」があることを、今年になって知ったのです。
教えてくれたのは、愛知県に住む競馬ファンの山田さん。私も笠松競馬場にはけっこう来ているほうだと思うのですが、しかしそんなメニューは初耳でしたからビックリで、そして食べてみたら今まであまり経験したことがない食感でまたビックリ!
と感動したので「馬美味行脚」でも紹介しようと思ったのですが、ウインナー串だけだとちとサミシイ……
ウインナー串!
と思ったので、焼きそばとから揚げ串にも出演していただくことにしました。店頭で焼きそばが調理されているのは「美津和家」さんだけなのでそこで買い、続いて「寿屋」さんに移動して、ウインナー串とから揚げ串を購入。それを2つの店の間にある休憩コーナーに持って行って写真を撮りましょう。
うーん、茶色が目立つ姿はまさに「これがいわゆる競馬場フード!」
さあ、ではさっそくウインナー串からいただきましょう。お弁当に入っているのをよく見かける赤ウインナー2つを縦に串刺しにして衣をつけて揚げたものですが、そもそもウインナーを揚げることが関東人の私には斬新。ウインナーって焼くか茹でるかですよね?
でも、これがウマいんです。ソースとの相性も良好で、あっさり完食。続いて、から揚げと焼きそばをセットでいただきます。
茶色と茶色の競演
焼きそばは長年の経験を感じさせる味で、それほど油っぽくないのがいいところ。塩味が抑えめというところは、平均年齢が徐々に上がっている常連さんのことを考えてのことかしら?
しかしから揚げ串は、私が店頭に置いてある塩コショウをドバっとかけたので塩分超過。でも競馬場ではあちこち動き回るわけだから、このくらい摂取してもいいでしょう!?
“笠松競馬といえば、揚げモノ串モノ”というのが、私の頭のなかで定着している定型句。このローカル食文化が末永く続いてくれることを期待したいものです。
浅野靖典(あさのやすのり)
競馬キャスター・ライターとして活動中。「クリック!地方競馬」キャスターを務めているほか、JRAブリーズアップセール、八戸、九州の各競走馬市場にて司会進行を担当。ライターとしては、
・競馬総合チャンネル(netkeiba.com)
・POGの達人
・JRAホームページ
・週刊プレイボーイ
・WEBハロン
などに寄稿している。
※ 本文で紹介している逸品については、取材時点のものです。 その後、値段改定やメニューが変わっている場合もございます。