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第79回 2018年4月10日(火) うま辛ラーメン(名古屋競馬場)
名古屋競馬場
「大島屋」 うま辛ラーメン(620円)
座席数の多いお店です
個人的に名古屋競馬場内にある食堂にはすべて入店&食事済みですが、まだ食べたことがないメニューはたくさん。先日、名古屋競馬に行ってみると、南関東を拠点にするカメラマンの佐々木光さんに遭遇したので、パドックからいちばん近い大島屋さんに一緒に行くことになりました。
彼は「いつもコレなんですよ」という『とんかつ・御飯』を注文。私はしばし考えて、『うま辛ラーメン』にしてみました。なんだろう、うま辛って。
という疑問を残しつつ待つこと数分。いらっしゃいました、うま辛ラーメン!
うーん、見た目はいわゆる塩ラーメンにラー油が足されている感じ?
と思いつつ箸を入れて食べてみると、おお、確かに単にカライだけではなくてなんというか、スープにコクがある!
うま辛ラーメン!
ネギ、もやし、メンマ、チャーシューという具は、いわゆる正統派のラーメンの上に鎮座する王道アイテム。それらをすべて平らげて、スープだけになったところで改めて観察すると、これってつまり「台湾ラーメン」ではないかしら?
「名古屋メシ」には、頂点に君臨する「ひつまぶし」を筆頭に「みそ煮込みうどん」「きしめん」「あんかけスパゲティ」などがありまして、そのなかのひとつに「台湾ラーメン」も名を連ねます。名古屋競馬場でも「えびすや」さんというお店で台湾ラーメンを食べることができて、私もたぶん5回は注文したと思うのですが、残念ながらそのお店は昨年あたりに営業を終了してしまいました。
となると、名古屋競馬場にある名古屋メシは、きしめんドテ煮みそカツというところか……と思っていたのですが、なんだあるじゃん台湾ラーメン!
でもなんでメニューの名前は「うま辛」なんだろう。と思ってお店のおねえさまに「コレ、台湾ラーメンですよね?」と聞いてみると、
お持ち帰りコーナーもあります
「そうなんですけど“馬”にかけてね」
だそうで。なるほどね!
しかし、ここで台湾ラーメンにめぐりあえるとは想定外。私は「えびすや」さんが閉まって以来、台湾ラーメンは中京地区でしかほとんど売られていない、袋入りのインスタントラーメンでしか食べていなかったのですよ。
大島屋さんにはこの地域特有の味噌文化が香るメニューがあることは知っていましたが、そのほかにも「名古屋メシ」があることを知ったのはうれしい収穫でした!
浅野靖典(あさのやすのり)
競馬キャスター・ライターとして活動中。「クリック!地方競馬」キャスターを務めているほか、JRAブリーズアップセール、八戸、九州の各競走馬市場にて司会進行を担当。ライターとしては、
・競馬総合チャンネル(netkeiba.com)
・POGの達人
・JRAホームページ
・週刊プレイボーイ
・WEBハロン
などに寄稿している。
※ 本文で紹介している逸品については、取材時点のものです。 その後、値段改定やメニューが変わっている場合もございます。
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