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第91回 2016年2月19日 ギンゲイ

提供 ギンゲイ号サポートの会.
銀色鯨のバブルリング
Profile
 中央時代に4勝し、朝日杯フューチュリティSにも出走したギンゲイ。その後は北海道の堂山芳則厩舎と高知の打越勇児厩舎に所属し10歳まで現役を続け、通算成績は76戦11勝でした。

 オグリキャップの孫で、祖父と同じ芦毛で愛らしいルックス。レース中のアクシデントで左目を失明しながらも、二度の手術や懸命なケアがなされて懸命に走り続けた現役生活。

 「不思議と人の気持ちに寄り添う雰囲気のある仔でした」と関係者が言っていたことを思い出しますが、そんなギンゲイは現役引退後に、『ギンゲイ号サポート会.銀色鯨のバブルリング』が発足され、埼玉県越生町にある乗馬クラブアイルで余生を過ごし始めました。

 「引退してうちに来た時から、『どこの乗馬クラブから来たの?』って思えるくらいに、カリカリしないし冷静でした。牝馬を見るとブヒブヒと鳴いたりしますがその程度なので去勢もしていません。いつも大人しいのに、(競馬のように)追う仕草をしたらスーッと加速していこうとしてスイッチが入ったんです。オンオフの切り替えがしっかりでき、自分の仕事がわかっているんでしょうね。とても頭がいいし真面目でいい仔ですよ」と乗馬クラブアイル代表の米谷朋子さん。

 現在はスタッフが乗って乗馬の練習をしたり、サポート会員で乗馬初心者の方は曳き馬などで楽しんでいるそうです。愛されキャラも健在で、全国からニンジンやリンゴなどのプレゼントが送られてきたり、直接会いに来るファンもいるそう。健康状態も良好で、いつでもお腹が空いているくらい?食欲も旺盛で何でも大好物とか。

 数多くいる競走馬の中でも、ほんの一握りの幸せを手にすることができたギンゲイ。

 「とても強烈な生命力と幸運を手繰り寄せる力を持っている馬だと思います。でも、ギンちゃん自身はそれを自覚しないでのほほんとしているのが自然体でいいのでしょうね。

 競技馬としての活躍はまだ時間がかかりますが、『馬の幸せのための仕事もできる馬』として、これから競走馬を引退して第2の生活を始めようとする馬と、その馬を支える人たちにいくつかのヒントを差し上げられるような生き方をして欲しいと思っています。

 競技馬・乗用練習馬としての第二の生活にこだわるのではなく、もっと広い分野に視野を広げれば、引退した競走馬の生きる場所も増えるということをアピールできるようにサポートしていきたいです」(ギンゲイ号サポート会.銀色鯨のバブルリング事務局)。



 ギンゲイ号サポート会,銀色鯨のバブルリングでは現在27名の会員さんがいるそうですが、引き続き一緒に応援する仲間を募集しているそうです。会費は月額一口1000円から。また、随時のご寄付やプレゼントなども受けつけているそうです。

乗馬クラブアイル 
〒350-0412
埼玉県入間郡越生町西和田739-2
TEL 0120-007-550 または 049-292-5867
(9時から17時まで)

ギンゲイ号サポート会.銀色鯨のバブルリング事務局のフェイスブックのメッセージまでお問合せください。

提供 ギンゲイ号サポートの会.銀色鯨のバブルリング
高橋華代子(たかはしかよこ)
元NHK山形放送局キャスター。
現在は南関東競馬を中心に取材活動中。
<掲載媒体>
・南関魂
・TCKホームページ
・楽天競馬
・WEBハロン
・馬事通信
・netkeiba.com
・ターファイトクラブ会報誌
・SPAT4ザ・ウィナーズ
など