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第85回　2015年8月20日　ズンダモチ

　インパクトのある名前とかわいらしいルックスからも人気を集めたズンダモチ。中央、門別、船橋、中央、笠松と渡り歩き、最後に所属した佐賀競馬場では九州大賞典など重賞３勝し、念願の肩掛けを奪取。

　船橋時代によく取材をさせて頂いた馬でしたが、最後の３戦目の圧勝後、「南関東でも重賞を取る力はあるよ」と、コンビを組んでいた左海誠二騎手が言ったことが印象に残っています。その後は中央でも準オープンに上り詰め、佐賀競馬場で重賞を勝ったという話しを聞いたとき、タイトルホルダーの仲間入りをしたんだなぁと、こちらまでうれしくなりました。

　そんなズンダモチは現在、長崎県の五島列島にある五島自動車学校内の乗馬クラブで第二の仕事を開始しています。全国でも唯一の乗馬体験ができる自動車学校として注目を集めている場所です。

　主に自動車学校に来ている生徒が乗るのでほとんどが乗馬初心者。ズンダモチも引き馬や調馬索を使っての運動が中心で、毎日生徒４、５人ほどを乗せて、馬の温もりなどを教えているそうです。

　「ズンダモチは大人しくてとてもいい仔ですよ。体が大きいので最初は生徒たちもビビっているんですが、いい仔なのでかわいがってくれています。今でも筋肉はムチムチしているので、生徒たちからも『カッコいい』って言われていますよ」と馬場管理の部長・倉田伸利さん。

　船橋時代からとても大人しくてかわいらしい馬でした。「ピリッとするのは、パドックで騎手を乗せたときくらい」ということは担当した方から伺ったこともありましたが、メリハリがしっかりできるお利口さん。そういう気性は、年を重ねた今も変わらないものなんだなぁと。

　ズダモチは現役時代からファンの多い馬だっただけに、今でも問い合わせがあったり、会いにくる方もいるそうです。ここはメディアに取り上げられる機会も多く、その中でズンダモチがクローズアップされることもあるそう。「馬も幸せだと思いますよ」（倉田さん）。



　この五島自動車学校は目の前に海が広がり、コースも大きく、大自然に囲まれたリゾート地のような環境にあるそうです。そんな中で車の運転を学んで、ズンダモチなどの馬たちとも触れ合える……。馬好きにとっても最高な場所ですね。詳しいことは五島自動車学校のホームページをご覧ください。
http://www.ds-gotoo.com/