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第82回 2015年5月20日 マグニフィカ
2009年6月に船橋の川島正行厩舎からデビューしたマグニフィカ。デビュー前からその素質の高さに定評があり、ジャパンダートダービーや東京湾カップ、京成盃グランドマイラーズと3つのタイトルホルダーに輝いた、当時の南関東を彩った1頭でした。昨年から笠松競馬へ移籍し、この春から兵庫競馬へ。4月29日に地元のDASH心斎橋オープン特別(9着)を走った翌日に、同じ兵庫競馬の三宅直之厩舎に転厩しました。
三宅調教師はそもそも上山競馬場で調教師をしていましたが、上山競馬廃止とともに、関西育ちだったことから兵庫競馬で厩務員として再出発をし、約7年前に再び調教師になった方です。
マグニフィカは前走から2週間経った5月13日の大日本プロレスカップ(園田1400m)に出走。川原正一騎手が初めて手綱を取り、道中は中団付近を追走していくと、3~4コーナーで大外を回り、最後は突き抜けました。2012年6月の京成盃グランドマイラーズを優勝して以来、2年11か月ぶりの待望の勝利。大きな大きな1勝でした!!!
「前回のレース翌日うちに来たとき、息遣いがよくなかったので、獣医さんと相談をしながら治療をして心臓を持ち上げていきました。これまでのレース映像で見ると、砂を嫌ってスタートしてから前に進んでいかないようだったので、調教でパシュファイヤーを着けてみたら感じがよかったのでレースでも着けてみました。こんなに早く勝てるとは思わなかったので、改めて底力のある馬だなぁと感じました」(三宅調教師)。
一度使ったことで息遣いや汗の引き方なども良化しているそう。この後も順調なら月一ペースでレースを使っていく予定で、「いずれは重賞に出走して勝たせたいです」(三宅調教師)。普段から大人しくてカイバ食いもいい優等生タイプだそう。
南関東のファンの一人としても、このマグニフィカの久しぶりの勝利は本当にうれしい出来事でした。今後は園田の看板馬になれるように頑張って欲しいです。『マグ、久しぶりの勝利おめでとう!』
高橋華代子(たかはしかよこ)
元NHK山形放送局キャスター。現在は南関東競馬を中心に取材活動中。
<掲載媒体>
・南関魂
・TCKホームページ
・楽天競馬
・WEBハロン
・馬事通信
・netkeiba.com
・ターファイトクラブ会報誌
・SPAT4ザ・ウィナーズ
など