白山大賞典〜エーデルワイス賞(第41回)

白山大賞典 JpnV

 スタート後は3頭、4頭が競り合う展開になり、シビルウォーはいつもどおり後方から。ペースの落ちた1〜2コーナーあたりでは先行集団のうしろにつけました。長距離のわりには前が競り合う忙しい展開になって、前回のブリーダーズゴールドカップと同様に、この馬には展開が向いたように思います。
 1番人気のニホンピロアワーズは外枠からの発走で、先行争いにからんでいきました。前で競り合った馬が徐々に後退する中、この馬だけが2着に残りました。展開次第では十分に勝てたように思います。このくらいの距離のダートグレードに出てくれば、次は勝つチャンスがあるのではないでしょうか。
 メイショウタメトモは、スタート直後は先行争いにからんで行きましたが、速いと見たのか、すぐに控えました。ペースが落ちた1コーナーあたりで、馬群の中で掛かっていたようなので、そのあたりがあっての3着だったのかもしれません。


エーデルワイス賞 JpnV

 勝ったシェアースマイルは、スタートでやや出負けして後方からでした。大外から位置取りを上げてきましたが、よほど自信があったのでしょう。4コーナーで外から先頭に並びかけたときは、まだまだ余裕の手ごたえでした。着差はそれほどでもありませんでしたが、余裕がありました。このメンバーでは力が抜けていました。
 シーキングブレーヴ、ロクイチスマイルも中団からの追走でしたが、最後はよく追い込んできました。特にロクイチスマイルは、4コーナーでかなり外を回らされているので、距離損もあったかもしれません。牝馬ですから、この2頭は東京2歳優駿牝馬あたりに出てくれば、同じ右回りで直線が長い大井なら、終いの脚がいいだけに、期待できるのではないでしょうか。


佐々木竹見(ささきたけみ)
NAR地方競馬全国協会参与。地方競馬通算7,151勝という世界歴代6位(当時)の勝ち鞍を挙げ、2001年7月8日に騎手を引退。
 現在は地方競馬教養センターなどで後進の指導にあたる。