東京スプリント(第35回)

東京スプリントJpnV

 セレスハントは2番枠で枠順がよかったこともありますが、先行勢のうしろの絶好位につけられました。内に1番のギオンゴールドもいましたが、3コーナーあたりで下がってくれたので、最高の位置取りになって、楽な手ごたえのままレースを進めることができました。4コーナーを回るところで前にいるのはジーエスライカーのみ。直線を向いたところでいいタイミングで前が空いたところから抜け出しました。
 ティアップワイルドも直線ではよく伸びて先頭に並びかけましたが、半馬身届きませんでした。4コーナーで内を回ったセレスハントに対して、外を回った分の差だったかもしれません。それでも見せ場をつくりました。地方は今回が初出走でしたが、これからこの路線で期待できそうです。
 好スタートのコアレスピューマもよく粘りました。今回は14番枠でしたが、もし内枠だったらハナを切ってもっときわどいところがあったかもしれません。
 ジーエスライカーは、今回はスタートがあまりよくありませんでした。それでもハナを奪ってこの馬の持ち味は発揮しました。
 期待されたヤサカファインは5着でした。最後に伸びてはいるんですが、道中のペースが落ち着いたため前の馬がバテずに、この馬には厳しい展開になったかもしれません。いつものキレが見られませんでした。
 9歳のフジノウェーブは前走の東京スプリング盃を勝ちましたが、今回はメンバー的にも厳しいレースになりました。
 スーニはさすがに去年までの勢いにはないようです。


佐々木竹見(ささきたけみ)
NAR地方競馬全国協会参与。地方競馬通算7,151勝という世界歴代6位(当時)の勝ち鞍を挙げ、2001年7月8日に騎手を引退。
 現在は地方競馬教養センターなどで後進の指導にあたる。