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第9回JBCクラシック(JpnI) 参考レース&注目馬解説

第9回JBCクラシックJpnI
2009年11月3日(祝・火)名古屋競馬場 1,900m

<参考レース>

東海ステークス(09年5月24日|JRA中京) 
 1着:ワンダースピード
 4着:マコトスパルビエロ
 8着:メイショウトウコン
 スタート後4番手の外につけたワンダースピードは、先頭が目まぐるしく変わる展開も、常に好位をキープ。向正面で先頭に立ったアロンダイトが直線も先頭で粘っていたが、ワンダースピードが楽にとらえ、1馬身1/4差をつけて勝利。アロンダイトとともに進出したマコトスパルビエロは直線でも2番手で粘っていたが、ワンダースピード、ボランタスに交わされ4着。後方追走のメイショウトウコンは3コーナー手前から仕掛けたが8着。

帝王賞(09年6月24日|大井) 
 1着:ヴァーミリアン
 6着:マルヨフェニックス
 アジュディミツオーが逃げ、やや離れてフリオーソで、ヴァーミリアンはこれをピタリとマークして3番手を追走。3〜4コーナーではフリオーソとヴァーミリアンが馬体を併せて先頭に立ったが、手ごたえの差は歴然。直線半ばでヴァーミリアンが楽々と突き放し、フリオーソに3馬身差をつけて完勝。マルヨフェニックスはスタートでつまづいて落馬寸前という出遅れ。それでも中団を追走し、フリオーソ以外の地方馬には先着する6着。

日本テレビ盃(09年9月23日|船橋) 
 1着:マコトスパルビエロ
 ハナを切ったのはフサイチギガダイヤだったが、2番手のフェラーリピサが向正面で交わして先頭、マコトスパルビエロも差なく続いた。3〜4コーナーでマコトスパルビエロが前のフェラーリピサに半馬身差まで迫り、後続はやや離れた。直線を向くとフェラーリピサが一旦は2馬身ほど突き放したが、ゴール前で勢いをなくし、マコトスパルビエロが一気に差し切り1馬身差をつけて勝利。マーキュリーカップJpnIIIから連勝となった。



<注目馬解説>

ヴァーミリアン(JRA)
 07年の川崎記念JpnIから昨年のJBCクラシックJpnIまで、国内無敵のGI(JpnI)6連勝。その後、ジャパンカップダートGI、東京大賞典JpnIでは、復活なった同期カネヒキリの後塵を拝し、それぞれ3、2着。年明けのフェブラリーステークスGIは4歳世代の台頭で6着に敗れた。しかし帝王賞JpnIではフリオーソを突き放し圧勝。今回のJBCには、02〜04年のアドマイヤドンに並ぶクラシック3連覇と、GI(JpnI)8勝目の日本記録がかかる。

ブルーコンコルド(JRA)
 この馬の特徴は、地方ダートでの無類の強さ。今年は5着に敗れたが、06〜08年のマイルチャンピオンシップ南部杯JpnI(GI)3連覇は圧巻だった。もうひとつは、1400から2000メートルまでこなせる距離適性の幅広さ。JBCは、05年に名古屋のスプリント、06年に川崎のマイルを制し、07年大井のクラシック、08年園田のスプリントでは、ともに4着。5年連続出走の今年はクラシックでJBC3階級制覇と、GI(JpnI)8勝の日本記録を目指す。

マコトスパルビエロ(JRA)
 07年7月の関越ステークスをコースレコードで制したが、その後ダート重賞やオープンで常に好走するも勝ち切れず。08年12月のベテルギウスステークスで久々の勝利。年が明け再び勝ち星から遠ざかったが、マーキュリーカップJpnIIIでは断然人気のスマートファルコンを突き放して勝利。続く前走、Road to JBCの日本テレビ盃JpnIIでは、ゴール前でフェラーリピサをとらえ、ダートグレード連勝。5歳にして急激に力をつけた。

ワンダースピード(JRA)
 07年4月に準オープン、12月にベテルギウスステークスと、阪神2000メートルで2度のレコード更新。08年4月のアンタレスステークスGIIIで重賞初制覇を果たした。昨年12月の名古屋グランプリJpnIIから今年の東海ステークスGIIまで、地方・中央のダートで5戦3勝、2着2回と安定した成績。前走シリウスステークスGIIIでは1番人気に支持されながら58.5kgのトップハンデもあり5着。2戦して1、2着と得意の名古屋でJpnI初制覇を狙う。

メイショウトウコン(JRA)
 未勝利脱出まで13戦かかった晩成タイプ。そこからさらに6戦後に初めて出走したダートを勝ってから頭角を現し、07年の平安ステークスGIIIで重賞初制覇。その年はほかにダートグレード2勝。昨年も名古屋大賞典JpnIII、ブリーダーズゴールドカップJpnIIを制した。その後は園田のJBCクラシックJpnIで3着、ジャパンカップダートGIではカネヒキリにアタマ差まで迫る2位と、GI(JpnI)で好走。ただ今年はまだ勝ち星がない。

マルヨフェニックス(笠松)
 3歳時の07年には地元重賞だけでなく、大井の黒潮盃も制した。翌08年の帝王賞JpnIでは、勝ったフリオーソからコンマ4秒差の4着と好走。今年の帝王賞JpnIでもスタートで出遅れる不利がありながら6着に入った。その後は園田のオッズパークグランプリ2009、川崎のスパーキングサマーカップ、そしてJBC指定競走となっている姫山菊花賞と3連勝。まだダートグレード勝ちこそないが、どこかでひとつという期待は大きい。


 
文・構成:斎藤修(サイツ)


※ 当コンテンツの内容は、編集時点(10月30日)での情報となっております。出走回避等によりレースに出走しない可能性もありますのでご了承ください。また、当コーナーの内容に関しまして、NARおよび競馬主催者が特定馬の推奨などを行うものではありません。

 
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