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第22回マイルチャンピオンシップ南部杯(JpnI) 参考レース&注目馬解説

第22回マイルチャンピオンシップ南部杯JpnI
2009年10月12日(祝・月)盛岡競馬場 1,600m

(出走表はこちらをご覧ください)

<参考レース>

マイルチャンピオンシップ南部杯(08年10月13日|盛岡) 
 1着:ブルーコンコルド
 2着:メイショウバトラー
 早めにレースを進めたメイショウバトラーが3〜4コーナー単独で先頭に立ち、ブルーコンコルドがこれを追いかけた。直線ではメイショウバトラーが後続を突き放しにかかり、そのまま押し切るかと思われたが、ブルーコンコルドが残り50メートルあたりで楽にとらえると、ゴール前で突き放した。ブルーコンコルドは史上初の南部杯3連覇加え、GI(JpnI)7勝目の日本タイ記録。メイショウバトラーは2馬身差の2着だった。

■ フェブラリーステークス(09年2月22日|JRA東京) 
 1着:サクセスブロッケン
 4着:エスポワールシチー
 9着:トーセンブライト
 エスポワールシチーがレースを引っぱる展開で、直線を向いても単独先頭。そのまま粘るかとも思われたが、好位を追走していたカジノドライヴ、サクセスブロッケン、カネヒキリの3頭が競り合いながらエスポワールシチーをとらえ、その中からサクセスブロッケンがクビ差抜け出しコースレコードで接戦を制した。エスポワールシチーも粘ってコンマ2秒差の4着。後方からの追走となったトーセンブライトは9着だった。

かしわ記念(09年5月5日|船橋) 
 1着:エスポワールシチー
 4着:ボンネビルレコード
 エスポワールシチーはフェブラリーステークスとは一転、中団に控える競馬。3コーナー手前から徐々に進出し、4コーナーで一気に先団にとりついた。直線を向いて先頭で粘っていたのはフェラーリピサだが、エスポワールシチーが残り100メートルでこれをとらえると、差を詰めてきたカネヒキリを3/4馬身差でしりぞけJpnI初制覇。道中、勝ち馬の直後を追走していたボンネビルレコードは、やや離された4着だった。

青藍賞(09年9月13日|水沢) 
 1着:マヨノエンゼル
 3着:グッドストーン
 4着:オヤマハリケーン
 6着:ソフトパワー
 リュウノケンシロウが逃げ、グッドストーンがぴたりと2番手を追走。この2頭が3コーナーで後続を離しにかかったが、5番手につけていたマヨノエンゼルが3〜4コーナーで一気に進出。直線半ばでリュウノケンシロウをとらえると、楽に3馬身差をつけて勝利。3歳ながら初の古馬相手の重賞で、1番人気にこたえた。グッドストーンが2馬身差の3着に粘り、道中後方を追走していたオヤマハリケーンが押し上げ4着に入った。



<注目馬解説>

エスポワールシチー(JRA)
 デビューからしばらくは芝を使われたが未勝利戦を勝ったのみ。ダートに路線変更すると、500万からオープンまで一気に4連勝。重賞初挑戦で1番人気に推された今年の平安ステークスGIIIは、惜しくもワンダースピードのクビ差2着。フェブラリーステークスGIで4着のあと、控える競馬に転じたマーチステークスGIII、かしわ記念JpnIを連勝。以来5カ月ぶりの実戦になるが、ダートではフェブラリーステークス以外で連対を外していない。

サクセスブロッケン(JRA)
 ダートの新馬戦をレコード勝ちし、端午ステークスまでダートで4連勝。初芝となった日本ダービーは最下位だったが、ダートに戻ったジャパンダートダービーJpnIではスマートファルコンに3馬身半差をつける圧勝。古馬との対戦となったJBCクラシックJpnI以降のダートGI(JpnI)戦線では勝ち切れないレースが続いていたが、フェブラリーステークスGIをコースレコードで快勝。今回はそれ以来8カ月ぶりの復帰戦となる。

ブルーコンコルド(JRA)
 2歳時には芝の京王杯2歳ステークスGII勝ちもあるが、3歳11月の霜月ステークス(オープン)レコード勝ち以降ダートに専念。JBCスプリントJpnI(名古屋1400メートル)や東京大賞典JpnI(大井2000メートル)を制するなど距離は万能。今回は川崎記念JpnI(4着)以来約9カ月ぶり。南部杯4連覇という大記録に加え、GI(JpnI)通算8勝という日本記録もかかる。また、07年のかしわ記念JpnI以来GI(JpnI)14戦連続出走となる。

ボンネビルレコード(JRA)
 デビューは大井で、07年5歳時の金盃まで重賞4勝を挙げ、中央に移籍。その年の帝王賞JpnIでダートグレード初制覇を果たし、08年のかしわ記念JpnI、日本テレビ盃JpnIIと、中央移籍後の勝利はいずれも的場文男騎手でのもの。しばらく勝ち星から遠ざかっているものの、前走日本テレビ盃はマコトスパルビエロからコンマ4秒差の3着と好走。今回、岩田康誠騎手とは、07年名古屋グランプリJpnII(4着)以来2度目のコンビとなる。

メイショウバトラー(JRA)
 04年、4歳時の小倉大賞典GIIIで重賞初制覇を果たし、その後も芝重賞で好走。屈腱炎を患うも1年半近くの休養で克服。06年5月に復帰してからはダートに専念。今年6月の船橋・マリーンカップJpnIIIで重賞10勝目を挙げた。昨年の南部杯では、直線単独で抜け出し、最後はブルーコンコルドに交わされたものの、見せ場たっぷりの2着。盛岡では今年のクラスターカップJpnIIIでもバンブーエールの3着と、得意のコースで上位を狙う。

トーセンブライト(JRA)
 ダートの新馬戦を勝ち、デビュー2戦目の500万特別で芝に出走(14着)した以外はダートのみを使われてきた。3歳時に金沢・サラブレッドチャレンジカップGIIIを制し、中央ではダートのオープン特別3勝の実績。今年3月の黒船賞JpnIIIではフェラーリピサに5馬身差をつける圧勝で、実に4年7カ月ぶりの重賞制覇となった。前々走、盛岡のクラスターカップJpnIIIでは、バンブーエールにクビ差まで迫る2着と好走している。

マヨノエンゼル(岩手)
 昨年2歳時の重賞戦線では、南部駒賞の2着が最高。暮れの2歳戦で久々の勝ち星を挙げると、冬季休催をはさんで阿久利黒賞まで4連勝。岩手ダービーダイヤモンドカップも制して、岩手3歳ダート2冠を制覇。芝のオパールカップでは、南関東勢が相手だったこともあり5着に敗れたが、3歳になってからダートではオール連対。前走、南部杯トライアルの青藍賞は、堂々の1番人気で古馬を圧倒。地元の期待を背負って南部杯に臨む。


 
文・構成:斎藤修(サイツ)


※ 当コンテンツの内容は、編集時点(10月9日)での情報となっております。出走回避等によりレースに出走しない可能性もありますのでご了承ください。また、当コーナーの内容に関しまして、NARおよび競馬主催者が特定馬の推奨などを行うものではありません。

 
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