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第9回JBCスプリント(JpnI) 参考レース&注目馬解説

第9回JBCスプリントJpnI
2009年11月3日(祝・火)名古屋競馬場 1,400m

<参考レース>

東京スプリント(09年4月8日|大井) 
 3着:フジノウェーブ
 4着:ポートジェネラル
 外枠から楽に先頭を奪ったポートジェネラルは、直線を向いても持ったまま楽な手ごたえ。そのまま逃げ切ろうかという勢いで、ゴール100メートル手前まで粘っていたが、好位から抜けてきたゼンノパルテノン、中団から伸びてきたガブリンに外から交わされた。1番枠からラチ沿いの5番手あたりを追走してきた1番人気のフジノウェーブも直線伸びたが、外の2頭には及ばず3着。ポートジェネラルは惜しくも4着だった。

日本テレビ盃(09年9月23日|船橋) 
 2着:フェラーリピサ
 1番人気に支持されたフェラーリピサが2番手追走から向正面で早め先頭。直後でマークしていたマコトスパルビエロが3コーナーから差を詰めにかかり、4コーナーで並びかけてきた。直線を向くとフェラーリピサが一気に突き放しにかかり、単独で先頭に立ってそのまま押し切るかに思われた。ところがフェラーリピサはゴール前で脚いろが鈍り、直線確実に伸びてきたマコトスパルビエロに交わされ、1馬身差の2着だった。

東京盃(09年9月30日|大井) 
 2着:スーニ
 5着:フジノウェーブ
 6着:ノースダンデー
 10着:リミットレスビッド
 12着:プライドキム
 15着:ポートジェネラル
 好位追走から直線抜け出したのは1番人気のバンブーエールで、5番手の馬群を進んでいたスーニがこれを追って1馬身3/4差で2着。中団馬群を進んだフジノウェーブ、ノースダンデーは、前とはやや離されたものの、直線でも行き脚は衰えることなくそれぞれ5、6着。メイショウバトラー、リミットレスビッドら中央の実績馬に先着した。果敢にハナを奪ったのはポートジェネラルだったが、直線後退して15着だった。

白山大賞典(09年10月6日|金沢) 
 1着:アドマイヤスバル
 逃げたのはウォータクティクスだが、2番手追走のアドマイヤスバルが3コーナー手前で交わしにかかると、ウォータクティクスは後退。3〜4コーナーでその他の中央馬が追ってきたが、アドマイヤスバルの手ごたえは十分。直線を向くと単独で抜け出し、唯一サカラートが食い下がってきたものの、アドマイヤスバルは2馬身差を保ってのゴール。最後は気の抜くところがあるとのことで、着差以上に余裕の勝利だったようだ。



<注目馬解説>

アドマイヤスバル(JRA)
 デビュー当初からダートを中心に使われ、07年11月には霜月ステークス、08年5月にはオアシスステークスなどオープン特別を制したが、重賞タイトルには手が届かず。今年もオアシスステークスを制し、続く大沼ステークスも勝利。ブリーダーズゴールドカップJpnIIでスマートファルコンに1馬身差と迫る2着に好走すると、白山大賞典JpnIIIでは2番手追走から3コーナー手前で先頭に立ち、そのまま押し切って重賞初制覇を果たした。

スーニ(JRA)
 昨年2歳時は、兵庫ジュニアグランプリJpnII、全日本2歳優駿JpnIも含め無敵の4連勝。3歳になって芝のアーリントンカップGIIIに挑戦したものの惨敗。ダートに戻った伏竜ステークスは59kgを背負って差し切り勝ち。その後は勝ち切れないレースが続いているが、崩れたのは距離が長かったジャパンダートダービーJpnI(6着)のみ。初の古馬との対戦となった東京盃JpnIIでは、バンブーエールの1馬身3/4差2着と好走した。

ビービーガルダン(JRA)
 芝の短距離を中心に使われ、昨夏は札幌1200メートルの準オープンでレコード勝ち。スプリンターズステークスGIはスリープレスナイトの3着だった。今年3月に阪急杯GIIIで重賞初制覇を果たすと、8月のキーンランドカップGIIIで重賞2勝目。2番人気で臨んだスプリンターズステークスGIは、逃げ粘るローレルゲレイロを追い詰め並んだところがゴール。長い写真判定の末、惜しくもハナ差で2着だった。ダートは今回が初挑戦となる。

リミットレスビッド(JRA)
 当初は芝の短距離を中心に使われていたが、7歳になった06年1月のガーネットステークスGIIIで重賞初制覇を果たすと、続く根岸ステークスGIIIと連勝。その後はダート短距離路線で活躍。重賞勝ちは1200または1400メートルに限られ、ここまで8勝。06、07年の東京盃GII(JpnII)連覇があるが、GI(JpnI)タイトルには手が届いていない。JBCは、06年川崎のマイルで3着、07年大井のスプリントで4着、昨年園田のスプリントで6着。

フェラーリピサ(JRA)
 デビュー2戦目の未勝利戦、続くヒヤシンスステークスとダートで連勝し、皐月賞に挑戦したものの16着。兵庫チャンピオンシップJpnIIを制して以降はダートに専念。昨年前半はやや苦戦が続いたが、5月の欅ステークスをレコード勝ちしたあと、連対を外したのは今年のフェブラリーステークスGI(5着)、かしわ記念JpnI(3着)とGI・JpnIのみ。日本テレビ盃JpnIIの2着は距離が長かったと見て、JBCスプリントに矛先を変えてきた。

フジノウェーブ(大井)
 デビューは笠松で、3歳秋に大井に移籍。4歳春以降、下級条件から連戦連勝でクラスを上げ、移籍後の初重賞挑戦となった07年3月の東京シティ盃を勝利、続くマイルグランプリも制して大井で10連勝。同年、4カ月の休み明けで臨んだJBCスプリントJpnI(大井)を制し、地方馬として初のJBC勝ち馬となった。昨年は東京盃JpnIIを制し、園田1400メートルで行われたJBCスプリントJpnIは7着。今年は東京盃JpnII5着から本番に臨む。

ポートジェネラル(高知)
 中央3勝で、移籍した高知では今年元旦の初出走から2連勝。4月の東京スプリントJpnIIIでは果敢にハナを奪い、直線まで粘ってあわやの4着。勝ったゼンノパルテノンからはコンマ3秒差だった。北海道スプリントカップJpnIIIでは、川崎の快速馬スパロービートが相手でハナこそ切れなかったものの5着。名古屋1400メートル戦は、5月のかきつばた記念JpnIIIで10着だったが、先行してどこまで粘れるか。


 
文・構成:斎藤修(サイツ)


※ 当コンテンツの内容は、編集時点(10月30日)での情報となっております。出走回避等によりレースに出走しない可能性もありますのでご了承ください。また、当コーナーの内容に関しまして、NARおよび競馬主催者が特定馬の推奨などを行うものではありません。

 
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