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第21回かしわ記念(JpnI) 参考レース&注目馬解説

第21回かしわ記念(JpnI)
2009年5月5日(祝・火)船橋競馬場 1,600m

<参考レース>

帝王賞(06年6月28日|大井) 
 1着:アジュディミツオー
 2着:カネヒキリ
 5着:ボンネビルレコード
 ハナを奪ったアジュディミツオーがマイペースの逃げ。ドバイ帰りのカネヒキリは、やや離れた2番手を追走。3〜4コーナーからは2頭が後続を離しての一騎打ちも、最後までその差はなかなか詰まらず、アジュディミツオーがカネヒキリに1馬身差をつけて逃げ切った。勝ちタイムの2分2秒1はコースレコードで、きわめてレベルの高い一戦だった。後方2番手を追走のボンネビルレコードは、直線伸びたが5着まで。

川崎記念(09年1月28日|川崎) 
 1着:カネヒキリ
 2着:フリオーソ
 6着:ボンネビルレコード
 好スタートからフリオーソが先頭に立ち、カネヒキリは半馬身ほどの差でフリオーソをぴったりマーク。直線を向くと2頭が馬体を併せての一騎打ちとなったが、最後はカネヒキリが前に出て、フリオーソを振り切った。その差は半馬身だが、カネヒキリは完勝といえるレース内容で、ジャパンカップダートからGI(JpnI)3連勝。ボンネビルレコードは、早めに好位にとりついたものの、直線伸びずに6着だった。

■ フェブラリーS(09年2月22日|JRA東京) 
 3着:カネヒキリ
 4着:エスポワールシチー
 5着:フェラーリピサ
 好位を進んだ3頭によるゴール前の激しい叩き合いを制したのはサクセスブロッケンで、クビ差2着にカジノドライヴ、ラチ沿いを突いたカネヒキリはアタマ差の3着。1分34秒6というレコード決着だった。逃げたエスポワールシチーもゴール前まで粘りを見せ、カネヒキリから1 1/4馬身差の4着。フェラーリピサはカネヒキリと同じような位置を進んだものの、ゴール前100メートルで置かれて5着だった。

東京スプリント(09年4月8日|大井) 
 1着:ゼンノパルテノン
 6着:トップサバトン
 7着:ディープサマー
 3番手の最内、絶好位を進んだゼンノパルテノンが直線抜け出し、7歳にして重賞初制覇。これまでは1400〜1800メートルを中心に使われ、1200メートルは初距離だったが、内田博幸騎手の好騎乗が光った。トップサバトンは4番手の外を追走し、直線入口では先頭をうかがう勢いも、最後は力尽きて勝ち馬からコンマ7秒差の6着。中団よりうしろを追走したディープサマーは、直線で前との差を詰めにかかったものの7着だった。



<注目馬解説>

カネヒキリ(JRA)
 05年の3歳時にジャパンダートダービー、ダービーグランプリ、ジャパンカップダートを勝ち、翌年にはフェブラリーステークスも制した。屈腱炎による2度の手術を経て、2年以上の長期ブランクから昨秋復帰。ジャパンカップダートで見事に復活した。さらに東京大賞典、川崎記念と連勝。フェブラリーステークスは接戦の3着に敗れたが、今回、あらためて日本新記録となるGI(JpnI)8勝目に、内田博幸騎手とのコンビで臨む。

エスポワールシチー(JRA)
 路線をダートに変更した昨年後半、500万からオープンまで破竹の4連勝で一気に頭角を現した。5連勝を賭け1番人気で臨んだ平安ステークスは、惜しくもクビ差でワンダースピードの2着。レコード決着のフェブラリーステークスは、勝ち馬からコンマ2秒差の4着と好走。前走、再び1番人気に支持されたマーチステークスでは、好位から抜け出す横綱相撲で重賞初制覇を果たした。地方の競馬場は今回が初遠征となる。

フェラーリピサ(JRA)
 3歳時に兵庫チャンピオンシップを制して以降は一貫してダート路線を走っている。昨年5月には欅ステークス(JRA東京1400メートル)をレコード勝ち、続く函館の大沼ステークスも制してオープンを連勝。エルムステークスで重賞2勝目を挙げた。しかしその後、原因不明の顔面神経痛に見舞われ、昨年後半は休養を余儀なくされた。復帰戦となった根岸ステークスを制し、フェブラリーステークス5着、黒船賞2着でここに臨む。

ゼンノパルテノン(JRA)
 デビューから一貫してダートを使われ、6歳となった昨年、準オープンから、オープンのすばるステークス、コーラルステークスと3連勝で注目を集めた。その後は休養をはさんでいまひとつの成績だったが、前走は初距離となる1200メートル、さらに初の地方遠征となった東京スプリントに出走。内田博幸騎手の好騎乗もあり、7歳にして重賞初制覇を果たした。今回は武豊騎手でJpnI初制覇を目指す。

フリオーソ(船橋)
 全日本2歳優駿、ジャパンダートダービー、そして昨年は帝王賞と、デビューから3年連続でのGI(JpnI)勝利。ただ昨年後半は勝ち星に恵まれず、年末の東京大賞典も出遅れが響いて5着だった。年明けの川崎記念はカネヒキリとの叩き合いとなり半馬身差の2着。そして前走、格下馬相手のダイオライト記念は直線持ったまま後続を突き放し、帝王賞以来の美酒となった。今回、あらためて4年連続のGI(JpnI)制覇に期待がかかる。

アジュディミツオー(船橋)
 3〜4歳時に史上初の東京大賞典連覇を達成。4歳春にはドバイワールドカップにも遠征(6着)し、地方馬として初の海外遠征を果たした。06年、5歳時の帝王賞ではカネヒキリを1馬身差でしりぞけ、コースレコードでの勝利。ただそれ以降は勝ち星から遠ざかっている。約1年ぶりの復帰戦となった前走マイルグランプリは、果敢に逃げ、直線入口で一旦は突き放したものの、ロイヤルボスに差されて2着。今回は中央の三浦皇成騎手で臨む。


 
文・構成:斎藤修(サイツ)


※ 当コンテンツの内容は、編集時点(5月1日)での情報となっております。出走回避等によりレースに出走しない可能性もありますのでご了承ください。また、当コーナーの内容に関しまして、NARおよび競馬主催者が特定馬の推奨などを行うものではありません。

 
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