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第67回 2014年2月20日 モエレビクトリー

 先日、神奈川県の秦野国際乗馬クラブへ取材に行ってきました。さまざまな衣装で楽しませてくれる川崎競馬場の誘導馬たちが、普段過ごしている場所としても知られています。

 在籍している馬たちを1頭ずつ見せてもらっていると、端正な顔立ちの馬の前にやって来ました。寒い時期なので、毛はモコモコしてぬいぐるみのようでしたが……。『まだ来たばかりですが、モエレビクトリーっていう馬なんですよ』と乗馬クラブのスタッフさん。『えええっ?!道営記念の勝ち馬モエレビクトリー?!』取材はこういう出会いも醍醐味です。

 モエレビクトリーは北海道でデビューし、中央へ移籍後は2009年京成杯3着、2011年中山金杯4着など重賞でも活躍。その後は北海道へ再転厩し、2012年の道営記念は得意の逃げに持ち込み、ネームヴァリューたっぷりの馬たちを退け念願の初タイトルを手にしました。父は大井が生んだ名種牡馬ゴールドヘイロー、母が宇都宮でコンスタントに走り続けたトチノビクトリーで、地方競馬ゆかりの血統の持ち主。

 代表取締役の小泉卓次さんのお話では、ここにやって来たのは昨年11月頃だったそうで、1か月ほどは骨膜炎の関係でのんびり過ごし、それから練習馬になるためのトレーニングを開始。現在は主に障害を飛ぶ訓練をしているそうで、特に癖もなく、順調に進めているそうです。

 現役時代からおとなしく扱いやすい馬と伺ったことがありますが、今も基本的にはおとなしいそうで、馬房でものんびりしているそう。今年8歳になりましたが、乗用馬としては若手。食欲もあって健康状態も良好とのことです。

 川崎競馬場の誘導馬に乗っている金子裕香里さんも、普段はこの乗馬クラブでインストラクターをしています。「モエレちゃん(愛称)はキレイな顔立ちをしていますね。ここに来た時からお耳の穴から生えてくる毛が長くて、耳が横を向くと、その毛がピョンと見えるので犬のパピヨンみたいなんです(笑)。そこは個人的にチャームポイントだなぁって思っていて、かわいいですよ」と金子さん。

 ちなみに、川崎競馬場の誘導馬は芦毛で白い馬たちが選抜されているので(東京ダービー馬ビービートルネードなど)、黒鹿毛のモエレビクトリーがコスプレ姿を披露することはないと思われますが(笑)、これからはこの秦野国際乗馬クラブで人気者になって欲しいですね!

 秦野国際乗馬クラブのホームページはこちらです。http://www.wone.co.jp/hadanojouba/




高橋華代子(たかはしかよこ)
元NHK山形放送局キャスター。
現在は南関東競馬を中心に活動中。
・南関魂
・TCKホームページ重賞情報
・楽天競馬
・ウェブハロン
・サンケイスポーツ
・ターファイトクラブ会報誌
・南関東競馬フリーペーパー
 『pocopoco(ポコポコ』
など