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第66回 2014年1月20日 トレジャースマイル

 額にハート型の流星があり、岩手競馬のアイドルホースとして人気を集めたトレジャースマイル。村上昌幸厩舎に所属し、2007年秋から2010年にかけて、当時の岩手競馬を大いに賑わせました。数多くの関連グッズが販売され、単勝馬券を購入した人には『ハート』スタンプサービスや水沢競馬場内には宝(トレジャー)神社を設置。

 私はトレジャースマイルに一度だけ会うことができましたが、額革にピンクのリボンを着けてレースに挑んでいる姿があまりにもかわいらしくて、温かくて優しい気持ちにさせてくれたことを覚えています。

 現役引退後は群馬県の群馬馬事公苑で第二の生活をスタートさせました。乗馬になるためのレッスンを順調に進めていって、約半年後には一般の利用者を乗せるようになったそうです。「かわいくて品のある馬ですね。牝馬なので気の難しさはありますが、それでも気が強すぎるところはありません。今は初心者のかたをはじめとしてどなたでも乗ることができますよ。馬事公苑の競技会にも出場しています」と理事長の青木孝さん。

 額のハートマークはもちろん健在で、今年は午年ということもあって、たくさんの人たちが年賀状用に写真を収めていたそうです。相変わらず人気者だそうですよ!

 明け9歳、このまま元気に過ごして欲しいですね。

 なお、トレジャースマイルの同僚には地方競馬で活躍をしていた豪華な馬たちがいます。新潟生え抜きとして数多くのビッグレースを制してきたロバリーハート(21歳)や、中央から移籍後に新潟所属として大活躍したイブキクラッシュ(24歳)。高崎のドラゴンフライヤー(14歳)、南関東の重賞を3つ制したイシノファミリー(14歳)、南関東所属として水沢競馬場の不来方を制したグレードアップ(8歳)などが第二のお仕事を頑張っています。

 ロバリーハートとイブキクラッシュが現役時代に一緒に戦ってワンツーフィニッシュを決めたこともありましたが(1998年に上山競馬場で行われた東北サラブレット大賞典)、その当時を知る人たちとってはたまらない2ショットでしょう。

 そんな懐かしい面々の姿は、群馬馬事公苑のホームページ(http://gunma-bajikouen.jp/)内にあるスタッフブログとFacebookで紹介されています。受付事務をしている寺﨑しずかさんが写真撮影や記事を更新していて、みんなの近況を知ることができますよ。どの馬たちも表情が豊かで愛らしくって、読んでいるほうもホッコリさせて頂けます!





写真提供:寺﨑しずか氏


高橋華代子(たかはしかよこ)
元NHK山形放送局キャスター。
現在は南関東競馬を中心に活動中。
・南関魂
・TCKホームページ重賞情報
・楽天競馬
・ウェブハロン
・サンケイスポーツ
・ターファイトクラブ会報誌
・南関東競馬フリーペーパー
 『pocopoco(ポコポコ』
など