「浅野靖典の全国馬美味(ウマウマ)行脚」地方競馬にまつわる「ウマいもの」を毎月ご紹介!
「“鉄人”佐々木竹見の見解」佐々木竹見元騎手がダートグレード各競走を“鉄人”の目線で鋭く解説!
「高橋華代子の(続)気になるあの馬は…」引退後や転厩した名馬の近況を愛あふれる文章でご紹介!
「REWIND 90's」当時の写真や映像を交えて90年代の名馬の活躍を振り返ります!
「“鉄人”佐々木竹見の見解」佐々木竹見元騎手がダートグレード各競走を“鉄人”の目線で鋭く解説!
「高橋華代子の(続)気になるあの馬は…」引退後や転厩した名馬の近況を愛あふれる文章でご紹介!
「REWIND 90's」当時の写真や映像を交えて90年代の名馬の活躍を振り返ります!
第26回 2013年11月8日(金) フライ定食(川崎競馬場)
川崎競馬場
「味のみよし」 フライ定食(450円)
川崎競馬場の名物といえば、パドックの横で売られている「やきそば」が真っ先に頭に浮かぶ人が多いだろう。自宅では再現しにくいその味は「スパイシーやきそば」として定着している感がある。個人的にも年に1回か2回くらいは食べているのだが、「メシでも食うか~」という気分のときは、やはり屋台系のものではない方向に気持ちがいく。そんなときによく行っているのが、ゴール前にある1号スタンドの2階にあるフライの店だ。なんてったって、ごはん、みそしる、漬物にフライ2点で450円。競馬場って、高級ホテルのランチくらいの金額を(ときにはディナー)30分おきにホイホイ使ってしまう場所なのに、なんで食事をするときは安いものに目が行っちゃうんでしょ。この金銭感覚のギャップって不思議だわあ。
でも、ここは安いのがとりえ、というわけじゃないからまあいいか。さっそく「フライ定食で、アジと玉ねぎ」とお兄さんに注文だ。おお、アジは最後の1枚だったらしい。そりゃラッキーと心のなかでニヤリとすると、トレーに載った定食をお兄さんが立食テーブルまで運んでくれた。
山盛りのどんぶりメシに一汁一菜。いいねえ、日本人的な食事だねえ。と、すっかり気持ちはリラックス。待ち時間がほとんどないから、食事のために1レースを見送らなくて済むのもいい。食べている間にも続々と来客は続き、ビールを求める人には常連さんも多いようだ。これだと話を聞く時間はなさげだなあ。
ということでこちらも競馬に戻って、メインレース前に改めてお店に行くと、そろそろ店じまいの雰囲気。
「常連さんにかわいがってもらっていますね。ありがたいです。ウチは、ここと通路をはさんで並びにある食堂と、2号スタンドの2階にあるタンメンの店もやっていますよ」とのことで、川崎競馬場の食事施設としては一大勢力らしい。その全部に入ったことがあるけれど、提供しているメニューに関連性がないのが面白い。
「となりもそのとなりも店を閉めちゃって、さみしいですね。でもウチはがんばりますよ」
川崎競馬場1号スタンドの人の流れには、1階と2階の行き来が少ない感じがあって、大レースのときなどは1階が大混雑でも2階は余裕ありということも多い。でも、スタンド2階にある「味のみよし」のすぐ裏は、レースが広く見渡せて迫力も感じられる、すばらしい観戦スポットとしてオススメできる場所。良質の腹ごしらえとレース観戦が、至近距離でできるところでもある。
文・写真●浅野靖典
浅野靖典(あさのやすのり)
競馬キャスター・ライターとして活動中。「クリック!地方競馬」キャスターを務めているほか、JRAブリーズアップセール、八戸、九州の各競走馬市場にて司会進行を担当。ライターとしては、・競馬総合チャンネル(netkeiba.com)
・POGの達人
・JRAホームページ
・週刊プレイボーイ
・WEBハロン
などに寄稿している。
※ 本文で紹介している逸品については、取材時点のものです。 その後、値段改定やメニューが変わっている場合もございます。
- 第30回 2014年3月10日
かす汁(園田競馬場) - 第29回 2014年2月10日
ラーメン・やきめしセット(高知競馬場) - 第28回 2014年1月10日
カレーそば(川崎競馬場) - 第27回 2013年12月10日
スパゲティ・イタリアン(笠松競馬場) - 第26回 2013年11月8日
フライ定食(川崎競馬場) - 第25回 2013年10月10日
煮込み丼(船橋競馬場) - 第24回 2013年9月10日
天ぷらそば(大井競馬場) - 第23回 2013年8月9日
ケーキセット(佐賀競馬場) - 第22回 2013年7月10日
台湾ラーメン(名古屋競馬場) - 第21回 2013年6月10日
おにぎり(大井競馬場) - 第20回 2013年5月10日
まぐろカレーうどん(園田競馬場) - 第19回 2013年4月10日
駅そば(姫路競馬場)