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第23回 2013年8月9日(金) ケーキセット(佐賀競馬場)
佐賀競馬場
「菊の家」 ケーキセット(500円)
佐賀競馬場で第1レースからパドックと馬場側をひたすら往復していると、当然のことながら腹が減る。場内には名物の「なんでも焼いてくれる店」を筆頭に、食べ物はたくさん用意されているからカロリー補充には事欠かないのだけれど、それでも気力体力精神力はだんだんと消耗してくる。というわけで、メインレースが近づいてくる頃には「さすがに疲れたなあ……」という足取りに。そんな状況でなんとなく4コーナー寄りにある食堂街に来てみると、「菊の家」の壁面に「ケーキセット」という文字があるのを発見してしまった。食堂のイスに座って甘いものを食べられるなんて、私が求めるエネルギーチャージとリフレッシュにものすごくピッタリではないですか!
佐賀競馬場の食堂街は、遠方から来た初心者には敷居が高い感じがするのだけれど、その文字を見てしまったならそんなことは言っておれぬ。佐賀競馬場に突撃したことはおそらく10回近くあると思うのだけれど、ここで初めて食堂街の店の暖簾をくぐることになった。
店内に先客は3名。全員がいい感じに酔っ払っている。初めて見る顔に「オッ?」という表情を向けられたその雰囲気には、やっぱり常連客相手の赤ちょうちんと似たようなものがあった。それでもそのカベを一度でも越えてしまえば問題なし。みんな競馬という同じ趣味でここに来ている人たちなのだから、すぐに仲間に加われる。
さて、本題のケーキセット。壁面に並んでいるメニュー表はどう見ても「ザ・食堂」であり、店内の雰囲気もそのまんまなのだが、店を仕切る多恵子ママいわく「ケーキセットは意外と人気があるメニュー」らしい。さっそくプレートに載っている濃厚なコーヒーとともに「本日のケーキ」をいただこう。個人的に大好きなモンブランが出てきたので超うれしい。そして一口ごとに、疲れた体と頭が元気に蘇っていく!
「菊の家」のメニューは多恵子ママの家庭料理というコンセプトで、基本的に店内調理で提供しているのだが、さすがにケーキはよそから仕入れているとのこと。そんな話を聞きながら、改めてメニューやガラスケースのなかにある惣菜類を見てみると、魅力的なものがたくさん。佐賀競馬場の最終レースは今年から遅い時間になったし、ここで晩御飯まで食べていこうかな!
文・写真●浅野靖典
浅野靖典(あさのやすのり)
競馬キャスター・ライターとして活動中。「クリック!地方競馬」キャスターを務めているほか、JRAブリーズアップセール、八戸、九州の各競走馬市場にて司会進行を担当。ライターとしては、・競馬総合チャンネル(netkeiba.com)
・POGの達人
・JRAホームページ
・週刊プレイボーイ
・WEBハロン
などに寄稿している。
※ 本文で紹介している逸品については、取材時点のものです。 その後、値段改定やメニューが変わっている場合もございます。
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