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第60回川崎記念(JpnI) 参考レース&注目馬解説

2011年01月24日

第60回川崎記念(JpnI)
2011年1月26日(水)川崎競馬場 2,100m

(出走表はこちらをご覧ください)

<参考レース>

東京大賞典JpnI(10年12月29日|大井)
 2着:フリオーソ
 8着:サイレントスタメン
 13着:トウホクビジン
 好スタートをきったフリオーソだが、外のスマートファルコンが1〜2コーナーでもハナを主張。フリオーソは2番手から。4コーナーでも先頭のスマートファルコンの手応えは楽で、フリオーソは最後まで差を詰められず1馬身3/4差で2着。淀みのないラップを刻んだスマートファルコンの勝ちタイム2分00秒4は、ダート2000メートルの日本レコード。4着のアドマイヤスバルまでがコースレコードだった。最後方追走のサイレントスタメンは8着まで。

報知オールスターカップ(11年01月03日|川崎)
 1着:ボランタス
 3着:タンゴノセック
 7着:トウホクビジン
 9着:コロニアルペガサス
 ハナを切ったマグニフィカが3コーナーで後退すると、3番手を追走していた1番人気ブルーラッドが先頭へ。中団よりうしろを追走したボランタスも向正面から一気のまくりで先頭に並びかけた。2頭が併走のまま直線を向いたが、直線半ばでボランタスがあっという間に突き放し4馬身差をつけて圧勝。後方追走のタンゴノセックは4コーナーでも中団だったが、直線で伸びを見せ、先に仕掛けたブンブイチドウを交わして3着に入った。

雅ステークス(11年01月16日|JRA京都)
 2着:キクノアポロ
 3着:クリュギスト
 キクノアポロが後続を引き付けての逃げ。後方集団から徐々に位置取りを上げてきたマストハブが4コーナーで2番手まで押し上げた。直線でもキクノアポロが先頭で粘っていたが、外から並びかけたマストハブが36秒7というメンバー中最速の上りで差し切って勝利。キクノアポロはクビ差で2着。中団から直線追い上げたクリュギストもメンバー中2番目の36秒9という末脚を繰り出し、2馬身半差の3着に入った。



<注目馬解説>

メイショウタメトモ(JRA)
 デビューから一貫してダートの中距離を使われてきた。09年夏に1000万下を2連勝して準オープン入り。当初はやや苦戦したが、昨年5月に2着に入ると、その後は善戦を続け11月14日の京都ロイヤルプレミアムを逃げ切り勝ち。近走は、好位につけて抜け出す安定したレースぶりが目立つ堅実な成績。前走、師走ステークスも好位でレースを進め、接戦となった1、2着馬からはやや離されたものの、初めてのオープンでも3着を確保した。

レッドアイ(JRA)
 デビュー当時は芝を中心に使われ、3戦目での未勝利勝ちは芝1200メートル。500万クラスに入って3戦目以降はダートの中長距離のみを使われている。特に2000メートルを超える距離で力を発揮し、1000万クラスの昇格初戦こそ10着だったものの、それを除けば5戦2勝、2着3着各1回。後方からの追い込みを得意とし、前走1000万下の平場戦でも11頭立ての最後方からの差し切り勝ち。今回は一気の相手強化がどうか。

フリオーソ(船橋)
 昨年は帝王賞JpnI、日本テレビ盃JpnIIを圧倒的な強さで制したのをはじめ、JpnII以上のダートグレードのみを7戦して2勝、2着4回。デビュー以来もっとも堅実な成績を残し、3度目のNARグランプリ年度代表馬の座を獲得。期待されたJBCクラシックJpnI、東京大賞典JpnIはスマートファルコンをとらえきれず、ともに2着に敗れたが、ダートグレード実績馬が近走不振のテスタマッタのみという今回のメンバーなら負けられない一戦。

テスタマッタ(JRA)
 デビューからの5戦は芝を使われたが、3歳5月に矛先をダートに変えると、500万下、古馬1000万特別から、ジャパンダートダービーJpnIと3連勝で一気に世代の頂点に立った。昨年の川崎記念JpnIは3着、フェブラリーステークスGIでもエスポワールシチーの2着など古馬になってもダートのトップクラスと互角の勝負をしていたが、秋はやや不振に陥った。今回は、南部杯JpnI(6着)以来3カ月半ぶりの実戦。調子を戻していれば上位争いも。

ボランタス(川崎)
 09年の川崎記念JpnIは5着だったものの、その後アンタレスステークスGIII、東海ステークスGIIでともに3着と好走。昨年6月に川崎に移籍し、初戦の浦和・ゴールドカップを勝利。浦和記念JpnIIでも、勝ったスマートファルコンには離されたものの2着に入った。登録のあった東京大賞典JpnIは回避。この川崎記念を目標に、トライアルの報知オールスターカップを快勝。調子を上げて臨む地元戦で、初グレードタイトルを狙う。

クリュギスト(JRA)
 3歳時のデビュー2戦はともに惨敗で勝ち上がれず。ホッカイドウ競馬で2連勝して中央に戻ると、500万下と1000万特別を連勝。その後も堅実な成績で、準オープンに再昇格となった前走、雅ステークスは、中団よりうしろの位置取りから直線で伸びを見せ、前2頭の接戦からやや離されはしたものの3着を確保。一気の相手強化に加え、今回の2100メートルは初距離だが、ゆったり流れる川崎コースで得意の末脚を生かし、上位食い込みを狙う。

キクノアポロ(JRA)
 3歳時に一度芝を使われたものの、活躍の舞台はダートの中距離。その3歳時は苦戦が続いた時期もあったが、11月の1000万下で2着に入って以降は、長期休養を挟みながらも3着を外さない堅実な成績。前走、初の準オープン挑戦となった雅ステークスでも直線まで逃げ粘り、最後はマストハブに交わされながらもクビ差で2着を確保した。明けて5歳ながら、これが12戦目と使い込まれていないだけに、まだまだ上積みも期待できる。


文・構成:斎藤修(サイツ)



※ 当コンテンツの内容は、編集時点(1月24日)での情報となっております。出走回避等によりレースに出走しない可能性もありますのでご了承ください。また、当コーナーの内容に関しまして、NARおよび競馬主催者が特定馬の推奨などを行うものではありません。

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