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第10回JBCスプリント(JpnI) 参考レース&注目馬解説

2010年11月1日

第10回JBCスプリント(JpnI)
2010年11月3日(祝・水)船橋競馬場 1,000m

(出走表はこちらをご覧ください)

<参考レース>

東京盃(10年10月06日|大井)
 1着:サマーウインド
 3着:ミリオンディスク
 4着:ナイキマドリード
 5着:スーニ
 10着:ナカヤマパラダイス
 13着:スリーセブンスピン
 サマーウインドはスタートは互角も、それほど気合を入れられることなく先頭へ。外枠で好スタートのナイキマドリードがこれを追走した。直線を向くとサマーウインドが突き放しにかかり、そのまま楽勝かに思われたが、中団追走からゴール前猛追したヤサカファインが並びかけたところがゴール。サマーウインドがハナ差でしのいで勝利。好位を追走したミリオンディスクがナイキマドリードを交わして3着。スーニは直線伸びず5着だった。

京葉ステークス(10年04月18日|JRA中山)
 1着:アイルラヴァゲイン
 アイルラヴァゲインは大外枠から好スタートも、3番手に控えてレースを進めた。3〜4コーナーも楽な手ごたえで先頭に並びかけ、直線を向いて追い出されると、先頭で粘っていたニシノコンサフォスを直線半ばで交わして単独先頭へ。中団からカルナバリートが追ってきたが、アイルラヴァゲインはこれに並びかけさせず、1馬身差をつけて振り切った。ダートでは前年のカペラステークスGIII5着があったが、オープンは初勝利。

船橋記念(10年01月13日|船橋) 
 1着:スリーセブンスピン
 本番と同じコースで争われる唯一の重賞。ダッシュよく飛び出したスリーセブンスピンは、内からサミンバリオスに競りかけながらも先頭をキープ。直線を向くと、スリーセブンスピンはサミンバリオスを振り切り単独先頭に。外から人気のフジノウェーブが迫ってきたが、これを3/4馬身差で振り切って重賞初制覇。プライドキム(4着)、ディアヤマト(5着)らダートグレード実績馬も寄せ付けずの快勝となった。



<注目馬解説>

ミリオンディスク(JRA)
 2歳時には骨折、長期休養があり、一旦兵庫に転出するが、順当に2連勝で中央に復帰。ダート短距離で着実にオープンまで出世し、昨年12月のカペラステークスGIIIで重賞初制覇。今年は、東京スプリントJpnIIIで、スーニ、フジノウェーブという両JpnI馬と競り合い大接戦の3着。北海道スプリントカップJpnIIIをレコードで快勝。クラスターカップJpnIII(2着)、東京盃JpnII(3着)ではサマーウインドに及ばなかったが、今回は逆転を狙う。

サマーウインド(JRA)
 デビューは遅れ3歳夏に芝の未勝利戦を2戦して勝ち上がれず。道営に移籍し、2連勝で中央に復帰。その後はダートの短距離で一気にオープンまで駆け上がった。根岸ステークスGIII、プロキオンステークスGIIIはともに2着だったが、クラスターカップJpnIIIではダート1200メートルの日本レコードにコンマ2秒差と迫る圧倒的なスピードで重賞初勝利。東京盃JpnIIではヤサカファインをハナ差で振り切った。ダートでは10戦8勝、2着2回と底を見せていない。

ノースダンデー(船橋)
 07年の2歳時には鎌倉記念2着、平和賞勝利と期待されたが、クラシック路線では結果を残せず。秋以降路線をマイルに絞ると快進撃。昨年は、川崎マイラーズ、ゴールドカップ(浦和)と連勝。東京盃JpnII・6着で臨んだJBCスプリントJpnIでは地方最先着の4着と好走。年末にはオーバルスプリントを快勝した。今年、さきたま杯JpnIIIでは2着スーニにクビ差と迫る3着、ゴールドカップは2着。以来、約4カ月ぶりの実戦で、デビュー戦以来の1000メートル戦に挑む。

ブリーズフレイバー(大井)
 昨年2歳6月のデビュー戦こそ4着に敗れたものの、2戦目に初勝利を挙げるとクラシック戦線には見向きもせず、一貫して1400メートル以下の短距離路線を使われ、目下9戦連続連対中。前走、7月29日の準重賞シーサイドカップでは、大外枠からハナを奪うと、ヤサカファインを1馬身差で振り切って勝利。今回は、初の重賞挑戦がJpnIの舞台、そして大井以外の実戦は初めてなど不安材料は多いが、まだ3歳なだけに将来への期待は大きい。

アイルラヴァゲイン(JRA)
 04年2歳時のデビューから芝の短距離を中心に使われ、NHKマイルカップGI・3着など活躍。重賞初勝利は、07年5歳時のオーシャンステークスGIII。久々のダート戦となった昨年12月のカペラステークスGIIIではミリオンディスクの5着。今年は、3走前の京葉ステークス勝利を含め、ダートは3戦してオール連対。前走、芝のスプリンターズステークスGI・8着からここに臨むが、ダートではJpnI級での対戦がなく、地方も初遠征となるだけに、どこまでやれるか。

ナイキマドリード(船橋)
 デビューしたのは08年の大井で、2歳時に2勝を挙げたが、クラシック路線には乗ることができず。昨年3歳後半から船橋・川島正行厩舎の所属となり、マイル前後の距離で徐々にクラスを上げてきた。重賞初挑戦となったアフター5スター賞では、直線で伸びヤサカファインの2馬身半差2着。前走東京盃JpnIIは、4コーナーまでサマーウインドを追いかけたものの4着。それでも勝ち馬からの差はコンマ5秒とわずか。ヤサカファイン不在の今回、南関東の期待馬として臨む。

スーニ(JRA)
 2歳時はデビューから4連勝、いずれも圧倒的なレースぶりで全日本2歳優駿JpnIまで制した。3歳時は伏竜ステークスこそ59キロを克服して勝ったものの、兵庫チャンピオンシップJpnII・2着、ジャパンダートダービーJpnI・6着と距離の壁を感じさせた。昨年は東京盃JpnIIでバンブーエールの2着のあと、名古屋1400メートルのJBCスプリントJpnIを勝利。今年は、黒船賞JpnIII、東京スプリントJpnIIIと連勝したが、その後は4戦勝ち星なし。連覇のかかるJBCの舞台で復活に賭ける。

文・構成:斎藤修(サイツ)



※ 当コンテンツの内容は、編集時点(11月1日)での情報となっております。出走回避等によりレースに出走しない可能性もありますのでご了承ください。また、当コーナーの内容に関しまして、NARおよび競馬主催者が特定馬の推奨などを行うものではありません。

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