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第23回マイルチャンピオンシップ南部杯(JpnI) 参考レース&注目馬解説

2010年10月8日

第23回マイルチャンピオンシップ南部杯(JpnI)
2010年10月11日(月)盛岡競馬場 1,600m

(出走表はこちらをご覧ください)

<参考レース>

マイルチャンピオンシップ南部杯(09年10月12日|盛岡)
 1着:エスポワールシチー
 3着:メイショウバトラー
 6着:マヨノエンゼル
 8着:ジョインアゲン
 エスポワールシチーがハナに立ち、サクセスブロッケンがぴたりと2番手でマーク、やや離れてメイショウバトラーが追走した。直線を向くとエスポワールシチーが突き放しにかかり、2着のサクセスブロッケンに4馬身差をつけて圧勝。メイショウバトラーが2馬身半差の3着に入った。中央勢が上位5着までを独占。中団を追走したマヨノエンゼル、ジョインアゲンらは、勝ち馬から3秒以上離されての入線となった。

フェブラリーステークス(10年02月21日|JRA東京)
 1着:エスポワールシチー
 2着:テスタマッタ
 ローレルゲレイロがハイペースで飛ばし、エスポワールシチーはやや離れた2番手、テスタマッタは中団のラチ沿いを追走した。直線を向くと、楽な手ごたえのままエスポワールシチーが残り400メートルで先頭に並びかけた。そこから追い出されると、あっという間に後続を突き放して圧勝。サクセスブロッケンが単独2番手に抜けていたが、テスタマッタがこれを交わし、2馬身半差の2着に入った。

サマーチャンピオン(10年08月18日|佐賀) 
 1着:セレスハント
 スタート後は控えたセレスハントだったが、最内枠を利して1〜2コーナーで先頭に立った。向正面に入るとラチ沿いから進出してきたダイショウジェットにハナを譲ったものの、3コーナーからはこの2頭が3番手以下を徐々に引き離しての一騎打ち。外から馬体を併せにいったセレスハントは、直線半ばでダイショウジェットを振り切ると、3馬身差をつけての完勝となった。

ユニコーンステークス(10年06月06日|JRA東京) 
 1着:バーディバーディ
 アースサウンドがハナに立ってペースをつくる展開で、単勝1.6倍の断然人気となったバーディバーディは外目の4番手を追走。終始楽な手ごたえのバーディバーディは、直線を向いて他馬の脚いろを測りながら追い出されれると、先頭に立っていたバトードールを残り300メートルあたりでとらえにかかった。食い下がるバトードールをゴール前で突き放すと、2馬身半差をつけての完勝となった。



<注目馬解説>

テスタマッタ(JRA)
 新馬勝ちは芝だったが、3歳5月のデビュー6戦目、初ダートとなった1400メートル戦で2勝目を挙げ、続く古馬1000万下のダート1200メートル戦も連勝。そして臨んだジャパンダートダービーJpnIでは、シルクメビウスに2馬身差をつけて快勝。以降、勝ち星には恵まれていないものの、今年1月の川崎記念JpnIはヴァーミリアンの3着、フェブラリーステークスGIではエスポワールシチーの2着と、GI・JpnIでも常に上位を争う存在。

メイショウバトラー(JRA)
 今年10歳を迎えた牝馬。重賞初勝利は04年4歳時の小倉大賞典GIIIだが、6歳でダートに転向すると快進撃。昨年6月の船橋・マリーンカップJpnIIIまで重賞10勝。特に春から夏にかけてが強く、ダートグレードでの9勝は、いずれも4〜9月のレース。昨年のマイルチャンピオンシップ南部杯JpnIを最後に引退の予定だったが、3着に好走したことで現役続行。前走クラスターカップJpnIIIでもサマーウインドの3着と好走している。

エスポワールシチー(JRA)
 3歳3月のデビューから7戦目までは芝を使われ1勝したが、ダートに転向して素質開花。昨年のマーチステークスGIIIで重賞初制覇を果たすと、続くかしわ記念でJpnI初勝利。そしてマイルチャンピオンシップ南部杯JpnI、ジャパンカップダートGI、今年のフェブラリーステークスGI、かしわ記念JpnIと、重賞6連勝で、GI・JpnIは5連勝中。今回の南部杯も1番人気は間違いなく、これをステップにブリーダーズカップクラシックに挑戦する。

セレスハント(JRA)
 新馬勝ちは芝だったが、3歳夏以降はダートに専念し、1400メートル戦を中心に使われている。09年10月のペルセウスステークス(東京ダート1400メートル)が初のオープン勝ち。今年7月のKBC杯(小倉ダート1700メートル)でオープン2勝目を挙げると、地方初遠征となったサマーチャンピオンJpnIIIで重賞初制覇。「地方のダートに適性があると思っていた」という松永幹夫調教師の狙いどおりの勝利で、いよいよJpnIに挑む。

バーディバーディ(JRA)
 今年2月のヒヤシンスステークスまでダートで3勝を挙げ、芝のクラシック路線を狙ったが、スプリングステークスGII、皐月賞GIは、ともに2桁着順。ダートに戻った兵庫チャンピオンシップJpnIIでは3コーナー馬なり先頭で圧勝。続くユニコーンステークスGIIIも完勝といえるレース内容。断然人気で臨んだジャパンダートダービーJpnIは、勝ったマグニフィカを2番手でぴたりとマークしていたが、ゴール前で力尽き6着に敗れた。

マヨノエンゼル(岩手)
 昨年は、阿久利黒賞、岩手ダービーダイヤモンドカップと、岩手3歳の2冠を制覇。秋には青藍賞で古馬重賞も勝利。3冠のかかった不来方賞は船橋からの遠征馬に惜しくも半馬身及ばず2着。年末の桐花賞も1番人気に推されながら、古馬のゴールドマインの2着に惜敗した。しかしシーズン最後の重賞、トウケイニセイ記念では雪辱の勝利。昨年度の岩手年度代表馬に選出された。今シーズンはまだ勝ち星がないのが気になるところ。

文・構成:斎藤修(サイツ)



※ 当コンテンツの内容は、編集時点(10月8日)での情報となっております。出走回避等によりレースに出走しない可能性もありますのでご了承ください。また、当コーナーの内容に関しまして、NARおよび競馬主催者が特定馬の推奨などを行うものではありません。

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