第119回 2018年6月20日 ルックスザットキル
大井所属として短距離戦線をにぎわせたルックスザットキルが、種牡馬入りしたというビッグニュースが入ってきました!
息が止めてしまうほどのルックスから名付けられたというルックスザットキル。大井の中村護厩舎と米田英世厩舎に所属し、520キロ前後の雄大な体から繰り出す群を抜いたスピードで、優駿スプリントと習志野きらっとスプリント、アフター5スター賞を優勝。大井の貴公子的存在として魅了し続けました。
田記正規オーナーの夢をのせ、この春から北海道のイーストスタッドで新生活を始めています。3月上旬の入厩だったため、すでに種牡馬展示会は終了していたそうですが、それでも10頭以上の繁殖牝馬が集まっているそうです。
「性格は大人しくて人に従順ですね。ただ、種付けの欲はすごい馬で、練習の段階から種付けは上手でした。1日に繁殖牝馬を3頭つけた時もありましたが、全く心配することもなくてへっちゃらでしたね。シーズン中に100頭はつけられるような気持ちはありますよ(笑)」と高橋学場長は言っていました。
どうやら、繁殖牝馬がやって来て姿が見えると、遠くまで聞こえるように激しくいなないているそうで、隣の放牧地にいるタイキシャトル(種牡馬生活は引退し、現在は引退馬協会のフォスターホース)と一緒にものすごい勢いでいなないているとか。
ルックスザットキルと言えば、競馬場にいる時は大人しくて穏やかな紳士的なイメージが強かったのですが、お好きなタイプだったというのは意外に思いました(笑)。「種付けは本能ですから」(高橋場長)。
カイバ食いもとてもいいそうで、現在は570キロほどに体重は増えたそうです。それでも種牡馬入りしてからまだ数か月しか経っていないので、これからさらに種牡馬として体を作っていくそうです。
馬産地の種付けシーズンはまだまだ続いているそうで、ルックスザットキルも花嫁さんを引き続き募集中だそうです。父のスピードを受け継いだどんな産駒たちが誕生してくるのか、今からとても待ち遠しいです。このまま順調にいけば、2021年にルックスザットキルの産駒がデビューすることになります。
イーストスタッドのルックスザットキルを紹介しているページは
こちら
競走馬のふるさと案内所のイーストスタッドの見学について紹介しているページは
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高橋華代子(たかはしかよこ)
元NHK山形放送局キャスター。現在は南関東競馬を中心に取材活動中。
<掲載媒体>
・南関魂
・TCKホームページ
・楽天競馬
・WEBハロン
・馬事通信
・netkeiba.com
・ターファイトクラブ会報誌
・SPAT4ザ・ウィナーズ
など