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第114回 2018年1月19日 ビュレットライナー
サンデーサイレンス産駒最後の現役馬としても知られる今年16歳のビュレットライナー(岩手・佐藤雅彦厩舎)が、競走生活に幕を下ろしたことが発表されました。「16歳でも馬っけを出していたくらいで、元気が良くて、毛づややハリも衰えませんでしたね。最初のひとハロンのスピードは他の馬よりも速いくらいでしたが、息が持たずに止まってしまうようになりました。勝つことが目的であって、ただ使っていくだけが目的ではないですし、馬にも負担がかかることなので引退させることにしました。今はご苦労様、ありがとうって言いたいです」と、ビュレットライナーを約9年に渡って管理してきた佐藤雅彦調教師は言っていました。
2004年9月に中央競馬からデビューし1勝を挙げると、その後はホッカイドウ競馬へ移籍。2009年12月からは岩手競馬の一員になると、7歳、8歳、9歳、10歳、11歳、12歳、13歳、14歳、15歳、そして16歳。14歳までは毎年のように勝ち星を重ねていき、生涯成績は178戦21勝(中央1勝)。
「脚元も丈夫で、気持ちが常にフレッシュな馬でした。馬主さん(佐々木雄二オーナー)が無理だけはしないで欲しいと言ってくださって、休みを入れながら使ってくださいました。馬主さんのご理解があったからこそ、ここまで現役生活を続けられたと思います」(佐藤調教師)。
ビュレットライナーの肉体面・精神面の強さはもちろんのこと、佐々木オーナー、佐藤調教師、一戸厩務員、主戦の高松亮騎手、装蹄師さん、獣医師さん、関わってきた全ての皆さんのお力もなくしては語れないでしょう。
1月中旬に、新天地の千葉県にある東関東馬事専門学院に移動したそうです。
講師の山野部さんにお話しを伺ったところ、「こんなに長い間走り続けてきた馬ですが、体も立ち振る舞いも立派で、年齢を聞かないと6歳か7歳くらいかなっていう感じです。体が柔らかくて柔軟性もあって、右手前も左手前も上手に変えてくれます。騎乗者の話しを大人しくよく聞いてくれて、将来有望ですね」とのこと。
16歳からの新生活がスタート。未来のホースマンやホースウーマン、そして馬に興味を持つ子供たちに、馬のすばらしさを伝えていくお仕事が待っています。
*馬の学校東関東馬事ブログでは、ビュレットライナーの話題も掲載されています。
https://ameblo.jp/shool-blog/
高橋華代子(たかはしかよこ)
元NHK山形放送局キャスター。現在は南関東競馬を中心に取材活動中。
<掲載媒体>
・南関魂
・TCKホームページ
・楽天競馬
・WEBハロン
・馬事通信
・netkeiba.com
・ターファイトクラブ会報誌
・SPAT4ザ・ウィナーズ
など
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カイロス