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第111回 2017年10月20日 ネイティヴハート

(提供:高橋華代子)
 先日うれしいニュースが入ってきましたね!ネイティヴハート産駒ジューンアンカーが、阪神競馬場の3歳未勝利戦(ダート1800m)で優勝。ネイティヴハート産駒にとって、待望の中央初勝利を挙げました!!!

 現役時代のネイティヴハートは2000年6月に岩手競馬からデビュー。一貫して中央の芝のレースに挑戦し続け、朝日杯3歳S(GⅠ)3着、NHKマイルカップ(GⅠ)4着、京王杯3歳S(GⅡ)とニュージーランドトロフィー(GⅡ)では2着になるなど、中央の芝の大舞台で戦ってきました。

 南関東に移籍後も挑戦し続け、中山競馬場で実施されたオーシャンS(GⅢ)では、内田博幸騎手を背にして14番人気ながらも豪快に追い込んでの優勝。その年のNARグランプリ最優秀短距離馬を受賞しました。

 ちょうど今から10年前の2007年12月に実施したテレビ埼玉杯がラストランとなり、9歳で現役生活に幕を下ろしました。

 その後はイーストスタッド(浦河)で種牡馬生活を続けてきましたが、去年8月から日高町豊郷にあるキクチファームで、功労馬として悠々自適な毎日を過ごしています。今でも現役時代から所有している池田草龍オーナーが、息子のように大切にしている愛馬に、年に数回は会いに来ているそうで、改めて幸せな馬だなぁと感じます。

 早いものでネイティヴハートも今年19歳、来年には20歳。もうおじいちゃんの年齢でしょうが、キクチファームの菊池善美さんのお話しでは、今でもプライドは高いタイプとのこと。少し落ち着いてはきたそうですが、放牧地に出る際には立ち上がったり蹴りを入れようとしたり、自己主張をするそうです。

 現役時代から気性のきつさは天下一品だった馬ですが、年齢を重ねた今も、持って生まれた性格は失われないものなのですね。だからこそ、あれだけの走りで魅了してくれたのでしょう。

 どうしても、現役時代は草食動物よりも肉食動物のようなイメージが強かった馬なので、放牧地で青草を食んでいる姿を見るのは微笑ましくて、「あ~、ネイティヴもやっぱり草食動物なんだなぁ」って(笑)。

 体のハリや毛づや、行動など、まだまだ若々しい姿にはとても驚きました。このまま幸せな時間を過ごして長生きして欲しいです。

 キクチファームの見学については、競走馬のふるさと案内所ホームページにて確認してください。
 (http://uma-furusato.com/

 ネイティヴハートの隣の放牧地には、同じ南関東卒業生のドラールアラビアンが暮らしていて、地方ファンにはたまらない豪華な空間です。
高橋華代子(たかはしかよこ)
元NHK山形放送局キャスター。
現在は南関東競馬を中心に取材活動中。
<掲載媒体>
・南関魂
・TCKホームページ
・楽天競馬
・WEBハロン
・馬事通信
・netkeiba.com
・ターファイトクラブ会報誌
・SPAT4ザ・ウィナーズ
など