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第113回 2017年12月20日 チェリークラウン

(提供:高橋華代子)
 まずは先月お届けしたグランシュヴァリエのことからお知らせします。北海道浦河郡のイーストスタッドで種牡馬生活を送っていましたが、今月中旬から北海道札幌市にあるモモセライディングファームに移動したそうで、今後は乗馬の道をスタートさせるそうです。新天地での新しいお仕事も頑張って欲しいですね!

 さて、グランシュヴァリエとイーストスタッドでお仲間だったのがチェリークラウン。中央とホッカイドウ競馬で3歳から6歳まで短距離戦線を中心に走り、通算成績は37戦4勝。現役引退後はオーナー様の夢をのせての種牡馬入り。

 最初は日高スタリオンステーションで繋養されていましたが、2年前の閉鎖とともに、イーストスタッドに移動してきたそうです。

 産駒たちは2014年から毎年のようにデビューしていて、数少ないチャンスの中からも、中央1600万下で戦っているチェリーサマーを筆頭に、チェリースプリングはホッカイドウ競馬時代にエーデルワイス賞などにも出走し、中央では1000万下で走っています。

 イーストスタッドの高橋学場長に普段のチェリークラウンの様子を聞いてみると、「頑張り屋です。歩くことも、食べることも、種付けも、何でも一生懸命な馬ですね」とのこと。

 昨年初めてチャリークラウンに会いました。放牧地でのんびりしている時で、目をショボショボとさせて、今でも熟睡してしまいそうな雰囲気。栗毛の体があまりにも丸々としていて、その姿がとても愛らしくて思わずニンマリしてしまいました。

 チェリークラウンはホッカイドウ競馬で3勝を挙げていて、その手綱は服部茂史騎手が取っていました。服部騎手はちょうど南関東に期間限定騎乗中なので、チェリークラウンを見学させて頂いた時の思い出話しをしてみると……。

 「そうそう、現役時代もそんな感じでしたよ。ボリュームがあってポッチャリしていました(笑)。普段から悪いこともしないし、のんびりしている感じでしたが、ゲートから出ると気が入っていいスピードのある馬でしたね」(服部騎手)。 

 写真は今年のチェリークラウンです。顔も上げずに青草を食み続けていました。現役時代しかり、現役引退後もしかり、放牧地で青草を食んでいる姿は、馬たちの共通する幸せな時間ですよね。

イーストスタッドの見学についてはこちらです。
http://uma-furusato.com/i_search/detail_farm/_id_1360

高橋華代子(たかはしかよこ)
元NHK山形放送局キャスター。
現在は南関東競馬を中心に取材活動中。
<掲載媒体>
・南関魂
・TCKホームページ
・楽天競馬
・WEBハロン
・馬事通信
・netkeiba.com
・ターファイトクラブ会報誌
・SPAT4ザ・ウィナーズ
など