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第47回　2015年8月10日（月）　からあげカレー（園田競馬場）

園田競馬場
「さくら」　からあげカレー（550円）

「さくら」の店頭はにぎやか

昨年の秋ごろから、競馬場でカツカレーを食べたいという欲求が私の心のなかをうごめいていた。とはいえ、カツカレーならなにも競馬場じゃなくてもいいわけで、街のカレー屋さんのみならず、レストランや喫茶店、立ち食い蕎麦のお店でも食べられる。そして競馬場よりおいしいものに巡り会える可能性は実際のところ高い。
　でも気分としては、競馬場でウマいカツカレーを食べたい、だったのよ。
　と思い始めてからというもの、じつは競馬場のカツカレーを何回か食べたわけである。しかしそれらはなんとなく、個人的なイメージとズレがあった。じゃあ、そのイメージって何よ、と聞かれると説明するのが難しいのだけれど、でもそういう経緯の末に出会った園田競馬場のパドック前にある「さくら」のカレーは、ここで紹介したくなるものだった。
　いや、じつは午後３時に「カツカレーください」と言ったら、すでに揚げ物用の油の火を落としてしまったとのことで、新規のとんかつが作れない状況。そこで「からあげでどうですか？」と提案されて受け入れたので、食べたのはカツカレーではないのですけれどね。
　しかしながら、このカレーが個人的にとてもなつかしさを感じる味だったのですよ。
　見た目が黒くてサラサラ系のカレー。最初のひと口で「新幹線のビュフェだ！」と直感したのだ。はるか昔、私は東海道・山陽新幹線で車内販売のアルバイトをしていて、ときどきビュフェのカウンターにも入った。そこでときどきカレーが配給されたのだけれど、さすがホテルの子会社だけあって、自宅と市販のカレールーを使って作るカレーでは絶対に再現できないレベルのおいしさだった。それに似たような味に、なんと園田競馬場で出会えるなんて！
　そのことに感動していたら、お店の人にカレーについて話を聞くことをすっかりと忘れてしまった。でも食事と同時に蘇った思い出でおなかいっぱい。このカレー、白米との相性が抜群だ。

飲食スペースには「焼肉・ジンギスカンコーナー」の文字が

　そういえば、この店のメニューにはジンギスカンもあったはず。それは以前、同じ場所で営業していた店でのことだったかもしれないが、まだ飲食スペースには「ジンギスカン・焼肉コーナー」の表示がある。でも、ざっと見たところ、店頭のメニューに焼肉系の文字は見当たらないのだが……？
　と疑問に思っていたら、この場所で8月下旬にジンギスカンパーティーのイベントがある様子。いつか、普段の開催日に園田競馬場で焼肉してみたいなあ。