当コーナーでは、地方競馬に関するイベントや注目レース等の気になる話題を写真と共にご紹介します。
第13回JBCクラシック(JpnⅠ) 参考レース&注目馬解説
2013年10月31日
第13回JBCクラシック(JpnⅠ)
2013年11月4日(振・月)金沢競馬場 2,100m
2013年11月4日(振・月)金沢競馬場 2,100m
<参考レース>
■ジャパンダートダービーJpnⅠ(13年7月10日|大井)
1着クリソライト3着ケイアイレオーネ(補欠)
逃げていたユメノアトサキが後退すると、3~4コーナーでは東京ダービー2着ジェネラルグラント、同3着ソルテが先頭へ。1番人気に支持されたクリソライトも直後の外から機をうかがった。直線を向いて追い出されたクリソライトはあっという間に後続を突き放した。これを追うようにエーシンゴールド、ケイアイレオーネも伸びたが、2着を争うこの2頭に7馬身差をつける圧勝となった。
■帝王賞JpnⅠ(13年6月26日|大井)
1着ホッコータルマエ3着ワンダーアキュート
4着ハタノヴァンクール
これといった逃げ馬がなく、このレースから武豊騎手に乗替ったワンダーアキュートが前半62秒4というゆったりしたペースの逃げに持ち込んだ。直後を追走していたニホンピロアワーズ、5番手から早めに押し上げたホッコータルマエが直線で並びかけ3頭の叩き合いに。ワンダーアキュートが残り200mで後退すると、ホッコータルマエがじわじわと前に出てニホンピロアワーズを1馬身差で振り切った。ワンダーアキュートは3着。中団を追走していたハタノヴァンクールは3コーナーあたりから必死に追ってきたが、離された4着だった。
■ブリーダーズゴールドカップJpnⅡ(13年8月15日|門別)
1着ハタノヴァンクール4着グランドシチー(補欠)
縦長の展開も早め3番手を追走していたシビルウォーに対し、ハタノヴァンクールはこれを前に見る位置を追走。3コーナー過ぎでシビルウォーが仕掛けると、これを逃がすまいとハタノヴァンクールも仕掛けて並びかけると、直線は人気を集めたこの2頭の叩き合いに。しかし残り200mを切ってハタノヴァンクールが突き放しにかかると、シビルウォーに2馬身半差をつける完勝となった。
■日本テレビ盃JpnⅡ(13年9月23日|船橋)
1着ワンダーアキュート2着ソリタリーキング
高知のブレーヴキャンターが内枠で行く気を見せたが、スピードの違いでソリタリーキングが1コーナーを回るところでハナを奪い、外枠のワンダーアキュートはぴたりと1馬身ほどの差で2番手を追走した。3~4コーナーでワンダーアキュートがソリタリーキングに並びかけると、3番手以下は徐々に離れ直線は2頭の一騎打ちに。直線半ばでワンダーアキュートが前に出たが、内のソリタリーキングも粘りを見せ、馬体を併せたままクビ差の決着はワンダーアキュートが先着した。
■白山大賞典JpnⅢ(13年10月8日|金沢)
2着ハタノヴァンクール6着ジャングルスマイル
8着ハリマノワタリドリ
9着タートルベイ
後続を引き付けて絶妙なペースで逃げたエーシンモアオバーに対し、ハタノヴァンクールは中団を追走。1~2コーナーを回るあたりから徐々にペースアップ、向正面から前を追いかけたハタノヴァンクールが4コーナーでエーシンモアオバーの直後に迫った。直線懸命に追ったハタノヴァンクールだが、60キロという斤量もあり、エーシンモアオバーをとらえきれず半馬身差で2着。中央の有力勢からそれほど離されず中団を追走したジャングルスマイルだが、ペースが上がったところでついていけず6着だった。
<注目馬解説>
● ワンダーアキュート(JRA)
昨年のJBCクラシックは、5カ月半ぶりで馬体重マイナス21キロゆえ5番人気という評価ながら、直線で後続を突き放し、2着のシビルウォーに5馬身差をつける圧勝。その後、帝王賞までGI/JpnIのみを使われ、勝ち切れないまでも3着を外さない堅実な成績。帝王賞以来3カ月ぶりとなった日本テレビ盃は、やはり馬体重マイナス12キロで臨むも、一騎打ちとなったソリタリーキングをしりぞけての勝利。JBCクラシックは、第1回レギュラーメンバー以外の勝ち馬はいずれも2連覇か3連覇、鞍上の武豊騎手はJBCクラシック6勝というデータは、この馬の後押しになるか。
● クリソライト(JRA)
デビュー2戦目で初勝利を挙げたものの、2、3歳500万特別で4戦連続2着と足踏み。しかしその後は3連勝でジャパンダートダービー制覇と、一気に3歳ダートの頂点に昇り詰めた。そのジャパンダートダービーは、直線で後続を突き放すと、2着争いに7馬身差をつける圧巻の強さを見せた。10月8日にノーザンファームしがらきから栗東に戻り、すでに坂路で乗り込まれている。ジャパンダートダービー勝ち以来ということでは、08年にサクセスブロッケンがヴァーミリアンの2着があった。古馬より2キロ軽い55キロを生かしたいところ。
● ソリタリーキング(JRA)
日本テレビ盃まで3連勝で臨んだ昨年は、勝ったワンダーアキュートから11馬身ほど離されての4着。以降、しばらく低迷したが、7月のマーキュリーカップで2着のシビルウォーに1馬身1/4差をつけて復活の勝利。前走日本テレビ盃は、ワンダーアキュートにぴったりマークされながらもクビ差の2着に食い下がった。自身のJpnI初制覇に加え、07~09年に3連覇を果たしているヴァーミリアンと兄弟制覇がかかる。
● ハタノヴァンクール(JRA)
3歳時にダート不敗のままジャパンダートダービーを制したが、その後はしばらく勝てず。以来、久々の勝利となったのが、今年の川崎記念で、昨年の3歳ダートチャンピオンの貫禄を見せた。帝王賞はやや離されての4着に敗れたが、ブリーダーズゴールドカップではシビルウォーとの一騎打ちで2馬身半差をつけて完勝。白山大賞典は60キロの斤量もあって、逃げたエーシンモアオバーをとらえきれず2着だったが、中央馬の中では唯一本番と同じコースを経験した強みはある。
● ホッコータルマエ(JRA)
帝王賞では昨年のJRAダートチャンピオン・ニホンピロアワーズを直線一騎打ちの末にしりぞけ、ダートグレード5連勝と、この路線最大の上がり馬。この秋初戦となったマイルチャンピオンシップ南部杯は2着に敗れ連勝は途切れたが、盛岡コースを得意とするエスポワールシチーに初騎乗だった後藤浩輝騎手の好騎乗を褒めるべきだろう。昨年8月のレパードステークス勝利以降、1年以上3着以内を外していないという堅実ぶりも光る。
● グランシュヴァリエ(高知)
過去3年連続で出走し、10年は7着、11年は地方最先着の4着、そして昨年は10着という成績。今年8歳でも地元高知では重賞で常に勝ち負けを争う存在で、佐賀記念でも地方最先着の5着と好走している。とはいえ前走マイルチャンピオンシップ南部杯でも最下位だったように、中央の一線級が相手では厳しい。
● サイモンロード(愛知)
かきつばた記念ではマイペースでの逃げから直線を向いても先頭というあわやの場面。結果、3着だったものの、勝ったティアップワイルドからは2馬身+アタマ差という好走を見せ、ダートグレードでも通用する力を見せた。その後の2戦は二桁着順だが、JRA勢にこれといった逃げ馬が見当たらないメンバーだけに、この馬の逃げによって、有力となるJRAのどの馬がどこで勝負に出るかが、ひとつポイントになるかもしれない。
12年JBCクラシックJpnⅠ ワンダーアキュート号
文・構成:斎藤修(サイツ)
※ 当コンテンツの内容は、編集時点(10月31日)での情報となっております。出走回避等によりレースに出走しない可能性もありますのでご了承ください。また、当コーナーの内容に関しまして、NARおよび競馬主催者が特定馬の推奨などを行うものではありません。
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