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第76回 2018年1月10日(水) いか焼き、とんぺい焼き(園田競馬場)

園田競馬場
「さかえ」 いか焼き、とんぺい焼き(各200円)

フードコート内にあります
「にくすい」は写真だけで
 大阪近辺の夏はとてつもなく暑いことで定評がありますが、冬もまた寒いのですよ。
 私が園田競馬場を訪問した日も、正午の気温がたったの5度。おまけに風が強く吹いているものだから、外を歩くとすぐにメチャメチャ寒くなってしまってシャレにならん……
 こういうときは温かいものを食べましょう。ところで私は大阪近辺には年に5回以上も行っているのですが、いわゆる「粉モノ」とはほとんど無縁。タコ焼きは2年以上食べた記憶がないし、お好み焼きも一昨年の11月に食べたきり。
 そういえば、園田競馬場にも「粉モノ」の姿があまりないような気がするなあ。と思ったら、JBCの直前にできたフードコートのなかのお店に「いか焼き」と「とんぺい焼き」の文字があることに気がつきました。
 でも寒いからまずは「にくすい」で体を内側から温めなくちゃ。
「ごめんなさいね。今日の分は終わってしまったんですよ」
 このときの時刻は午後2時すぎ。何時くらいに終わったんですか?
「1時半くらいですかね。こういう寒い日はにくすいを頼まれるお客さんが多いんですよ」
 やっぱり考えることはみんな同じなんですね。目論見としては、にくすいといか焼きの2点にするつもりでしたが、こうなったら大阪フードの2点攻撃にしようじゃないの!
 と素早く方針変換して注文すると、カウンター近くにある大きなフタつきの鉄板で、ひとつひとつ仕上げてくれました。
 ここで初めて知りました。「とんぺい焼き」は、いわゆる粉モノではないということを!
 鉄板はカウンターの外からよく見えるので、その調理の様子を見させてもらうと、卵を2つ割って落として、その上に細かく刻んだ肉をちりばめ、そしてフタをして両面から焼いて、最後に折りたたんで「とんぺい焼き」のできあがり。
 つまりウェルダンの目玉焼きみたいなものなんですね!
上がとんぺい焼きで下がいか焼き
 一方のいか焼きは、粘り気のある小麦粉の生地を鉄板の上に薄く広げて、その上に卵をひとつ割って落としてイカをちりばめ、フタをして両面焼き。なるほど、よく理解できました。
 さて、この2品でタマゴを3つ食べることになるわけですが、あれれ、タマゴって1日1個みたいな話がありませんでしたっけ?
 ということで調べてみると、まったく問題ない模様。逆に2個3個と食べたほうが健康にはむしろいいらしいのです。
 つまり、そこを気にしただけ損したということですね。ともあれ、園田競馬場で粉モノをいただけたことで、私としてはプラスになりました!

浅野靖典(あさのやすのり)
競馬キャスター・ライターとして活動中。「クリック!地方競馬」キャスターを務めているほか、JRAブリーズアップセール、八戸、九州の各競走馬市場にて司会進行を担当。ライターとしては、
・競馬総合チャンネル(netkeiba.com)
・POGの達人
・JRAホームページ
・週刊プレイボーイ
・WEBハロン
などに寄稿している。

※ 本文で紹介している逸品については、取材時点のものです。 その後、値段改定やメニューが変わっている場合もございます。