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第73回 2017年10月10日(火) お好み焼き(名古屋競馬場)

名古屋競馬場
「松よし」 お好み焼き(400円)

「松よし」の店頭には屋号の看板がありません
昭和っぽさが漂う店内
 名古屋競馬場の正面入口を入ってすぐ右側に、間口がほかの店よりも小さいので見落としがちになるお店があります。店頭には「串かつ」「ねぎま きも焼」「お好み焼」と看板が掲げられていますが、お店の名前を表示するものは見当たらず。それでも店の前を通ると店頭に置かれている鉄板からいい香りが漂ってくることが多いんですよね。でも、これまで店のなかに入ったことはありませんでした。
 その理由としては、お店がちょっと狭くて、ひとりでは入りにくい感じがあったから。しかし今回は4人組。数の力の助けを受けてお店に入ると、ちょうど4人テーブルが空いたところでした。ラッキー。
 個人的なお目当ては、看板メニューのお好み焼き。でも4人なのでほかにもいろいろ注文しましょう。ということで、串カツ、どてめし、みそおでんを追加。さっそくテーブルに届いたお皿を見ると、付け合わせのキャベツ、きゅうり、海苔以外は見事に茶色!
 お好み焼きにはマヨネーズが1本ついてきたので、せっかくだから同行のお姉さんに絵を描いてもらいました。題名は「そのたん」。うーむ、似ている……かな?
マヨネーズはご自由にどうぞ
お好み焼き以外は名古屋めし!
 写真撮影終了後は「そのたん」を崩しながら、お好み焼きをいただきます。けっこう生地が厚くて、でもしっかりと具材を含めてふんわりと焼けている感じ。これはオヤツにもおつまみにもなりますね。
 ほかの3人は大阪周辺からの遠征組なので、いわゆる「名古屋めし」を楽しんでいる様子。なかでも串にささった味噌こんにゃくにビックリ。大きいうえに、茶色を通り越して黒に近くなっている!
「お客さんのなかには、こんにゃくを細かく切って、それをお好み焼きのなかに入れてくれという人もいるんですよ。そのほかにもいろいろなリクエストがありますね」
 その場合のお好み焼きの値段は、本体400円とこんにゃく100円の500円になるとのこと。ええっ、この大きさで100円なんですか?
「そうですよ。串ものはどれでも100円。よろしくね~」と、おかみさんは笑顔。名古屋競馬場には名古屋の味を楽しめるお店がたくさんありますが、ここはラインナップ的にいちばん名古屋らしいお店といえるかも。
 でもお好み焼きの味付けは普通にソースでした。これはさすがに味噌で味付けするわけにはいかないか。いやいや、串のドテをほぐして入れてもらうとか、そういう工夫をすれば名古屋らしくなるということですよね。次に訪問するときは、トッピングを加えたお好み焼きを作ってもらおうかな!

浅野靖典(あさのやすのり)
競馬キャスター・ライターとして活動中。「クリック!地方競馬」キャスターを務めているほか、JRAブリーズアップセール、八戸、九州の各競走馬市場にて司会進行を担当。ライターとしては、
・競馬総合チャンネル(netkeiba.com)
・POGの達人
・JRAホームページ
・週刊プレイボーイ
・WEBハロン
などに寄稿している。

※ 本文で紹介している逸品については、取材時点のものです。 その後、値段改定やメニューが変わっている場合もございます。