浅野靖典の全国馬美味(ウマウマ)行脚」地方競馬にまつわる「ウマいもの」を毎月ご紹介!
“鉄人”佐々木竹見の見解」佐々木竹見元騎手がダートグレード各競走を“鉄人”の目線で鋭く解説!
高橋華代子の(続)気になるあの馬は…」引退後や転厩した名馬の近況を愛あふれる文章でご紹介!
REWIND 90's」当時の写真や映像を交えて90年代の名勝負を振り返ります!

第64回 2017年1月10日(火) 石焼ビビンバ(園田競馬場)

園田競馬場
「日高」 石焼ビビンバ(500円)

店頭の黒板の文字で入店を決意
店内に貼られたメニュー表
 園田競馬場のゴール地点の近くにある食堂街、営業している5軒の中央に位置しているのが「日高」。これまでも何回か入ろうと思ったことはあるのだけれど、そのたびになんとなく躊躇してしまって……。
 入ったことがない店に対してそういう感覚をもっている人ってけっこう多いのでしょうか。きっとそうなのだろうなあ。だからネット上の「口コミ」サイトが繁盛しているわけなのだろうし。
 でも、同じ店にばかり入っていたら「馬美味行脚」の名がすたる。おお、店頭の黒板には石焼ビビンバという魅力的な文字が書かれているではないですか。
 ということでガラス戸を開いてお店のなかに。店内はけっこう広くて、20人ぐらいが座れる感じ。荷物を置いて壁をみると、店頭に書かれている以外のメニューが多いことに意表を突かれてしばし逡巡。でもそこは初志貫徹で「石焼ビビンバをお願いします」とお店のおねえさまに注文。しばらくすると、
「先に台を置いておきますね」
 と、コースター的なものが目の前に置かれた。それからおよそ5分後、バチパチという音とともにやってきました石焼ビビンバ!
石焼ビビンバ
スプーンで混ぜる!
 見た目はまさにいわゆる本物。さっそく写真を撮って、それからスプーンでビビン(韓国語で混ぜるの意味)すると、いい感じでごはんに焦げ目がつく!
「以前はもうちょっとパドック寄りで営業していたんですけれど、ナイターが始まったときに移動してきました。そのときにメニューを一新して、ちょっと面白いメニューをということで石焼ビビンバを始めてみたんです。どうでしたか?」
 本場そのものですよ、と答えると「あらよかった」と返す笑顔がフレンドリー。「意外とメニューが多いのでビックリしましたよ」と話したら、「やっぱりそうよねえ。表にメニューを出したほうがいいのかなと考えていたところなんですよ」とのこと。そりゃ絶対にそうですよ。人気メニューは店内にしか書かれていない「とり肉のピリ辛炒め」とのことだし!
 初めての店は入るまでの敷居が高くて、2回目からはハードルが一気に下がるのは誰もが経験しているとおり。二度と行かないというケースもあるけれど、それも1回は入ったという実績を経てのことなのだから、まずは入ってもらわないと。
 かく言う私はもちろん前者。後者だったらこの原稿を書かないわけですからね。
 ということで「また来ます」とあいさつしてお店をあとにしました。あと、このお店の店内テレビは、スピーカーからの音がとてもビートが効いていてグッドなんですよ。締め切り間際の音楽にウッドベースが使われていることを、ここで初めて知りました!!

浅野靖典(あさのやすのり)
競馬キャスター・ライターとして活動中。「クリック!地方競馬」キャスターを務めているほか、JRAブリーズアップセール、八戸、九州の各競走馬市場にて司会進行を担当。ライターとしては、
・競馬総合チャンネル(netkeiba.com)
・POGの達人
・JRAホームページ
・週刊プレイボーイ
・WEBハロン
などに寄稿している。

※ 本文で紹介している逸品については、取材時点のものです。 その後、値段改定やメニューが変わっている場合もございます。