浅野靖典の全国馬美味(ウマウマ)行脚」地方競馬にまつわる「ウマいもの」を毎月ご紹介!
“鉄人”佐々木竹見の見解」佐々木竹見元騎手がダートグレード各競走を“鉄人”の目線で鋭く解説!
高橋華代子の(続)気になるあの馬は…」引退後や転厩した名馬の近況を愛あふれる文章でご紹介!
REWIND 90's」当時の写真や映像を交えて90年代の名勝負を振り返ります!

第56回 2016年5月10日(火) かき揚げそば+コロッケ(船橋競馬場)

船橋競馬場
「駿彩」 かき揚げそば+コロッケ(600円)

駿彩
 船橋競馬場のスタンド1階に、この5月から新しい店がオープンした。場所はパドックのすぐ近く。以前はここで「キャロッタ焼き」という名前の今川焼が売られていた。
 その店がいつの間にか退店し、代わって入居したのがこの店で、そばとうどんが中心のメニューになっている。
「ほかにも競輪場などでお店をやっていますよ。でも今川焼は作っていないんですよね。きのうもおとといも、今川焼はないのかというお客さんが来ました」
 とのこと。階段下の狭いスペースではあるが、カウンターのなかでは4人が仕事中。背の高いお兄さんは天井に頭をぶつけそうだけれど、大丈夫かしら?
 さて、では大きく写真で表示されている「かき揚げそば」を食べてみますか。ついでにコロッケも一緒に入れてもらおう。
 番号札をもらい、店の前に置かれているイス付きテーブルで待つこと約2分。スッシリとした重みがある発泡スチロールのドンブリを受け取った。
かき揚げそばコロッケ入り
麺は細めです
 いやコレ、けっこうなボリュームがありますよ。箸をかき揚げの下に潜り込ませてそばを持ち上げようとすると、すぐにそばの密度が濃いことがわかった。細めの麺はダシがよく絡まりそうだ。
 ということでかき混ぜつつ、かき揚げを割りつつ食べてみると、さすが長い売店歴があるだけのことはあるなあという印象。個人的に立ち食いそばは駅の構内ではなく、独立系の店に行くことが多いのだけれど、やはりチェーン店とは違うように感じる。さらに天ぷらは店内揚げ。好感度が高いですなあ。
 しかしながら心配なことがひとつ。「お店のなかが暑いんですよ。カウンターからちょっと顔を出しただけで、温度が全然違いますね」とのこと。5月でその状況だと、夏の開催は大丈夫なのかしら。6月以降はナイターだから、かつての昼間開催よりはマシだろうけれど……。
 でも、ジャガイモが入っているかき揚げは美味しいから、なんとか暑さをクリアする手立てを講じてほしいところ。「本当はサツマイモも入っているんですが、きのう(かしわ記念の日)で材料がなくなっちゃったんですよ。だから今日はジャガイモを多めにしています」というかき揚げと、ダシでヒタヒタになって中身が崩れ始めたコロッケのコラボレートはとても秀逸。また次回もこれを注文しますわ!

浅野靖典(あさのやすのり)
競馬キャスター・ライターとして活動中。「クリック!地方競馬」キャスターを務めているほか、JRAブリーズアップセール、八戸、九州の各競走馬市場にて司会進行を担当。ライターとしては、
・競馬総合チャンネル(netkeiba.com)
・POGの達人
・JRAホームページ
・週刊プレイボーイ
・WEBハロン
などに寄稿している。

※ 本文で紹介している逸品については、取材時点のものです。 その後、値段改定やメニューが変わっている場合もございます。