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第63回 2016年12月9日(金) からかったい焼き(大井競馬場)

大井競馬場
「ボナペティ」 からかったい焼き(380円)

 大井競馬場の風景は以前とは様変わり。2号スタンドと3号スタンド跡地は、新スタンドのG-FRONTと「ウマイルスクエア」という名前の広場に。正面入口から入ってすぐ左側にある「トゥインクルステージ」の前はファンが行き交う混雑ポイントでしたが、今は3コーナーが見渡せる景色になりました。そこにあった馬券発売所やATMなどの姿を想い出すのは難しいほどの様変わり。昭和は遠くなりにけり……
3軒並ぶスイーツステーブル
ドリンクセットもあります
 2年ほど前までは、トゥインクルステージとパドックの間にプレハブのお店がいくつか並んでいましたが、当然のごとくそれらもなくなることに。でもその向かい側には、ウッドデッキでつながった3つの店が新設されました。全体の名前は「スイーツステーブル」だそうで、入口側からドーナツ、たい焼き、クレープというラインナップ。先日はクレープのお店に列ができておりました。
 しかし私が行くのは真ん中のお店。店頭には「たいやき」の幟がありまして、それを見るとつい、はるか昔に自宅にあった「およげたいやきくん」のレコードを思い出してしまいますなあ。
 しかしながら、ここの「たいやき」は300円ですか。ちとゴージャス。スーパーの店頭とかで売っているたいやきって、100円とか120円とかでしょ?
「それは食べればわかります」と、この店に連れて行ってくれたカメラマンの佐々木光くん。ならば、普通のたいやきじゃヒネリがないから、甘くないやつにしよう。「からかったい焼き」は欧風と激辛の2種類。となれば当然、激辛でしょう!
「本当にカライですよ?」
 と佐々木くんに釘を刺されたけれど、そんなの関係ねー。激辛であればあるほどネタとしてはオイシクなるでしょ!
 ということで激辛を注文すると「焼き上がりまで時間がかかるんです。すみません」と。ま、そりゃそうだよなあ。作り置きしているタイプの店ではなさそうだし。
 ということで1レース戦ってからお店に戻ると、できていましたよ、たいやきくん!
からかったい焼きはパリパリな感じ
 おお、ここのたい焼きは四角いのね。ではその外側からいただきますか。ちょっと手触りが普通のたいやきとは違うなあ。
 うお、これはうまい! サクサクしていて、生地がほんのりバターっぽいというか、クロワッサンみたいな食べ心地じゃないですか!
「生地はけっこう試行錯誤しましたよ。このたい焼きは、焼き立てよりも焼き上がってから1分か2分くらいあとのほうがおいしいと思います」とのことで、外側はパリパリ感があって、たい焼き本体に入るとモチモチ感があるところが面白い!
 「からかったい焼き」の“あん”はカレーで、口に入れてから10秒後くらいに刺激がドスンと来る感じ。確かにけっこうからかった~。でも単に辛み成分を入れているだけではなくて、お肉とかジャガイモなど小さな具がちりばめられていて、これは作るのに手間がかかっているなと思わされるもの。なるほど、それならこの価格でも納得。こんどは甘いものも注文してみようかな!

浅野靖典(あさのやすのり)
競馬キャスター・ライターとして活動中。「クリック!地方競馬」キャスターを務めているほか、JRAブリーズアップセール、八戸、九州の各競走馬市場にて司会進行を担当。ライターとしては、
・競馬総合チャンネル(netkeiba.com)
・POGの達人
・JRAホームページ
・週刊プレイボーイ
・WEBハロン
などに寄稿している。

※ 本文で紹介している逸品については、取材時点のものです。 その後、値段改定やメニューが変わっている場合もございます。