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第59回 2016年8月10日(水) たこ天、コロッケ、ご飯セット(園田競馬場)
園田競馬場
「明石屋」 たこ天(150円)、コロッケ(100円)、ご飯セット(200円)
大阪の夏は暑い。園田競馬場がある兵庫県も暑い。ただ、競馬場がある場所は川沿いで、場内には緑もあるから市街地よりは気温が多少低いとは思うのだけれど、やっぱり夏は暑いですよねえ。という状況ではあるが、わざわざここに来たからには“関西らしさ”を感じさせるものを食べたいところ。ということで、ゴール寄りにある食堂街の、走路からいちばん離れたところにある「明石屋」さんにレッツゴー。「明石」と名の付くお店に行くからには、やっぱりタコでしょ!
ということで「えーと、タコさんと、それからコロッケをお願いします。それと、ご飯ってありますか?」
と聞くと「ハイハイありますよ」と、昔からお店を守っているというお姉さん。
「ウチは私の親の代からここでお店をさせてもらっているんですよ。昔はこの場所に入場門があってねえ。そのころから昭和の終わりくらいまでは店員を3人も雇っていたんですけれど、それでもてんてこ舞いでしたわ。それを思うと、今はちょっとさみしいねえ」
競馬人間国宝の吉田勝彦アナウンサーからも、昭和中期後期の熱狂ぶりの話はよく聞くが、ファンと同じ目の高さでその時代を過ごしてきた人だけに、さらにすごい雰囲気を感じていたことだろう。なんてったって、電話投票はおろか、場外発売もほとんどなかった時代に、今以上の額の馬券が売れていたんだものなあ。
麦茶はサービス
セルフたこ天丼!
という話をしていると、注文した揚げ物が完成。オヨヨ、たこ天が3本もあるんですけれど?あっ、そうか。「タコさん」と言ったから「タコ3」と解釈されたんですな。うーむ、想定外。でもまあいいか。じゃあまずは「タコさん」を単独で食べますか。
私は軟体動物好きで、関東ではあまりメジャーではない「タコ天」も大好き。だから3本でもまったく問題ないんですけどね。
ということで最初の1本を食べ終えて、残りの2本は串からほぐしてご飯の上にのっけましょう。ここに醤油を軽くかけて……
意外と3本でちょうどよかったかも!
店先には常連さんが陣取っていることが多いから、遠方からの者はちょっと気後れする感じがしてしまいがち。でも、いったんイスにすわってしまえば気分は常連。
ごちそうさまでした、と言うと、「園田に来たら気楽に寄ってくださいね」と送り出された。つまりこれは、もう顔を覚えられたということかしら?
浅野靖典(あさのやすのり)
競馬キャスター・ライターとして活動中。「クリック!地方競馬」キャスターを務めているほか、JRAブリーズアップセール、八戸、九州の各競走馬市場にて司会進行を担当。ライターとしては、・競馬総合チャンネル(netkeiba.com)
・POGの達人
・JRAホームページ
・週刊プレイボーイ
・WEBハロン
などに寄稿している。
※ 本文で紹介している逸品については、取材時点のものです。 その後、値段改定やメニューが変わっている場合もございます。
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