第39回 2011年10月20日 マジックリボン&ライデンリーダー


 99NARグランプリ最優秀牝馬を受賞したマジックリボン。中央3勝の実績で、98年秋から笠松の名門・故 荒川友司調教師の元で快進撃が始まりました。99全日本サラブレットカップ優勝GV、98・99名古屋記念を連覇。そして、99マリーンカップGVと00TCK女王盃GVでは2着に入るなど全国を舞台に活躍。

 現役引退後は生まれ故郷でもある北海道の吉田牧場で繁殖生活に入りました。もしかすると新しい競馬ファンの方は笠松の女傑マジックリボンというよりも、中央で活躍するリボンノキシや南関東のショウリュウ&リョウウン兄弟の母という印象の方が強いかもしれません。

 ショウリュウとリョウウン兄弟の父は凱旋門賞馬バゴ。バゴの好馬体にひかれてマジックリボンの相手に選んだと吉田牧場の吉田晴雄代表は言います。バゴの初年度にのちのハイセイコー記念の勝ち馬ショウリュウが誕生し、当歳時からバランスが良く期待も大きかったそうです。そして再びバゴをつけ、翌年にはリョウウンが誕生。

 早いものでマジックリボンも18歳になりました。現役時代は460キロ台から80キロ台の体で走っていましたが、今はベテランお母さんなので真ん丸としたふくよかな印象を受けます。

 「子育ても上手だし手も掛からないなぁ。人間と一緒で馬も歯が大事だけど、年を取っても普通のカイバを食べているから、そういうのも若さの秘訣だね」と吉田代表。

 今年もバゴをつけたそうですが今は空胎で、このまま来年以降も繁殖生活を続ける予定だそうです。「競走馬時代も繁殖になってからも親孝行をしてくれた。普通に考えても一億円稼ぐ従業員ってなかなかいないよ(笑)」と吉田代表は茶目っ気たっぷりに話してくれて、「最後まで面倒見る」と愛馬を見つめていました。

 なお、マジックリボンの先輩にあたるライデンリーダーもここにいます。95年の中央と地方の交流元年に地方在厩のまま中央の桜花賞に出走し、その前哨戦・報知4歳牝馬特別を無敗のまま制した笠松が生んだ宝馬。

 今年19歳で繁殖生活はすでに卒業し功労馬としてのんびり過ごしています。私がおじゃました時には、同じ放牧地にマジックリボンの母で今年27歳になったホリリボンもいて一緒に仲良く放牧中でした。

 ライデンリーダーの現役時代はかなりきつい気性をしていたと聞いたことがありましたが、今回初めて会ってその威圧感には圧倒されました。年を重ねても持ち合わせている風格やオーラは変わらないものなんだなぁと改めて痛感させてもらったような気がします。


高橋華代子(たかはしかよこ)
元NHK山形放送局キャスター。
現在は南関東競馬を中心に活動中。
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・船橋競馬を愛する100人の会