南関東競馬も４月下旬から新馬戦がスタート。５月17日には川崎競馬場でもスパーキングデビュー新馬というレース名の新馬戦が始まりました。川崎競馬場の誘導馬は、『コスプレ誘導馬』として、季節やイベントなどのど派手な衣装で誘導していることでも知られています。新馬戦はシンプルな装いで初心者マークを着用、そんな姿も微笑ましいです。

この時は、２００６年東京ダービー馬ビービートルネードが誘導していました。川崎競馬場の誘導馬たちは、神奈川県秦野市にある秦野国際乗馬クラブで過ごしています。乗馬クラブで会員さんを乗せたり、大会に出場したり、川崎開催中は誘導馬のお仕事をしています。

ビービートルネードも現役を引退してから約９年が経ち、今年16歳になりました。現役時代は黒っぽかった芦毛の馬体もすっかり白くなり、ベテラン誘導馬としての貫禄もたっぷりです。

騎乗者の１人でもある遠山裕香里さんのお話しでは、誘導馬のお仕事を始めた頃の朝の川崎競馬場での運動は、レースを思い出して駆けだすようなところもあったそうですが、今ではとても大人しいそうです。

普段は障害馬術や馬場馬術の試合などにも出場しているそうで、ビービートルネードはジャンプ力もあって、１２０センチや１３０センチの障害も跳んでいるそうです。第52代東京ダービー馬ビービートルネード。どんなお仕事もちゃんとこなすため、現役引退後も売れっ子として忙しい毎日を送っているそうです。

川崎をはじめとした南関４場の誘導馬騎乗者さんたちが、誘導馬たちの日々を綴っているサイトがあります。裏側を覗くことができて楽しいですよ。

さぁ、今年もいよいよダービーシーズンに突入します。ダービーシリーズ２０１９と題して、５月26日（日）の九州ダービー栄城賞を皮切りに、全国各地でダービーが実施されていきます。一生に一度の舞台、どの馬たちも悔いのない走りを！そして、すばらしい戦いになりますように！　特設サイトはこちら。